JR東海は12月11日、700系新幹線電車の最終運行を2020年3月8日に実施すると発表した。
700系はJR東海とJR西日本が共同開発した新幹線電車で、量産先行試作車の9000番台が1997年9月に登場。量産車が登場した1999年3月のダイヤ改正から営業運行を開始した。
より高速かつ快適で経済性に優れた車両として、300系や500系の欠点であった高速走行時の横揺れなどの欠点を補うべく、2006年までに総勢1328両が製造されたが、JR東海では後継となるN700Aの増備などにより、2020年春のダイヤ改正を機に使命を終えることになった。
最終列車は東京~新大阪間で運行される全車指定席の臨時『のぞみ315号』(東京9時47分発~新大阪12時20分着)となり、東京駅と新大阪駅では引退式が開催される。
2020年2~3月には、2編成の先頭部にヘッドマーク(左)、1・5・9・15・16号車の側面にステッカー(右)が掲出される。また、最終運行に先がけた2020年2月29日・3月1日には700系の団体臨時列車も運行される。時刻は2月29日が東京8時53分発~新大阪11時30分着、3月1日が新大阪8時23分発~東京10時56分着。申込みはジェイアール東海ツアーズなどで12月11日から順次開始される。
このほか、700系2編成に記念ヘッドマークとステッカーが取り付けられ、2020年2月12~28日に運行される計15本程度の列車と団体臨時列車、最終列車で掲出される。
最終列車で配布される乗車記念カード。