気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………
報道の世界では、発表前にいち早く報じるニュースを“特ダネ”もしくは“スクープ”と呼んでいるが、きょうの日経の企業面には掲載こそ地味でも、関係者にとって気になる発表前の記事が載っている。
日経によると、ホンダが電動パーキングブレーキの不具合で生産を停止している軽自動車『N-WGN(エヌワゴン)』のリコール(回収・無償修理)を、きょう12月12日に国土交通省へ届け出ることが分かったという。
エヌワゴンは今年8月9日に発売したが、納車済みの1万台弱が対象となるそうだ。
ミツビシ・スペースジェット(パリ航空ショー2019)リコールそのものは大きな事故にないならないための予防措置であり、必ずしも”欠陥車”というレッテルをはられることはない。
だが、ホンダではこれまでエヌワゴンのリコールは「予定していない」と説明していた。ホンダの電動パーキングブレーキの不具合については、先の東京モーターショー2019でお披露目した新型『フィット』にも搭載されているため、発売が延期になるなどの影響が出ている。
ホンダジェット、中国での引き渡しを開始刑事裁判などでは「疑わしくは罰せず」とも言われているが、ブランドイメージが傷つくことなどを恐れて届け出を遅らせていたのであれば、話は別である。それにしても、監督官庁へのリコールの届け出情報が事前に漏れるのも珍しく、脇の甘さも気にかかる。
2019年12月12日付
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