国土交通省は12月13日、「うろつき交通」による交通渋滞抑制に向けて、物流車両を優先する予約専用駐車場の実証実験結果を発表した。
実証実験は11月13、14日の2日間、国立代々木競技場周辺の2カ所の時間貸駐車場(合計31台分)を、予約専用駐車場に変更して物流車両等を対象に優先利用案内し、物流車両の利用状況の変化、時間帯予約実施時の運用対応を検証した。
この結果、駐車場の利用台数は、11月6、7日に実施した事前調査で2日間合計で155台あった利用が、物流車両優先利用を案内したことから2日間合計で27台と大幅に減少した。
優先利用案内した物流車両の利用割合は、事前調査では21.3%だったが、物流車両へ優先利用案内したことから実証実験では41.2%に高まった。
「うろつき交通」抑制する実証実験の結果実験の結果、優先利用案内によって物流車両以外の利用抑制は図られたものの、事業関係車両や日常生活での使用などの利用可能な車両への周知も必要としている。また、駐車場の利用状況に応じて、予約時間帯を変更するなど、柔軟に対応できる仕組みづくりや、予約サイト内で駐車可能な車両サイズを明示する方法について検討する必要があるという。