東京オートサロン2020ではGMが新型シボレー『コルベット』の国内注文を開始したと発表したが、横浜ゴムのブースでは旧車の「コルベットC2」が注目を浴びていた。
1962年に発表された2代目となるコルベット(C2)は、「スティングレイ」の呼び名でも親しまれいてる。このサブネームは今のモデルにも受け継がれているが、ある世代にとってはコルベットといえばC2のスタイルが刷り込まれているのではないだろうか。
そして60年代の車のひとつの象徴にホワイトリボンタイヤがある。装飾のひとつであり機能的な意味はないが、黒い味気ないゴムタイヤのアクセントとしてスタンダードだった。50年代までさかのぼると、リボンどころかサイドウォールほぼ全体を白くした太いホワイトラインのタイヤも流行ったが、筆者のリアルな記憶にも残っているのは幅の狭いホワイトリボンのタイヤだ。免許をとるあたりでは、純正でもホワイトリボンタイヤがめっきり減って、むしろ流行おくれとして交換する人も多かった。
その当時でも旧車、ビンテージカー、あるいはアメリカンマッスルカーには、やはりホワイトリボンが似合っていた。いまでも、おそらく変わらない。海外では、新品のホワイトリボンタイヤは比較的簡単に手に入る。レストアマニアや旧車オーナーのために製造販売しているメーカーがすくなくないからだ。
横浜ゴム(東京オートサロン2020)ブースに展示されていたコルベットC2は、その見本となるホワイトリボンタイヤが装着されていた。銘柄は「RADIAL 360 STEEL」でサイズはP205/75R15となっている。
横浜ゴムでは、旧車ブーム、レストアブームの市場ニーズにあわせるため、昔ながらのホワイトリボンタイヤの供給を考えているという。
横浜ゴム(東京オートサロン2020)