[car audio newcomer]エントリーユーザーのプロショップ活用法

【car audio newcomer! 特別編】エントリーユーザーのプロショップ活用法 前編
【car audio newcomer! 特別編】エントリーユーザーのプロショップ活用法 前編全 9 枚

今回のcar audio newcomer! は特別編としてエントリーユーザーがプロショップに行くメリットや魅力について鳥取県のサウンドステーション ジパングで話をうかがって来た。予算などの普段は聞きにくいこともズバリと答えてもらっているので参考にしてみよう。

クルマ購入からカスタムさらには
オーディオまでを手がけるのが長所

今回のcar audio newcomer! は特別編として、これからオーディオを始めようと考えているユーザーやシステムアップを考えているユーザーにプロショップからアドバイスをもらった。アドバイザー役をお願いしたのはサウンドステーション ジパング代表の道祖尾(さいのお)氏。

サウンドステーション ジパング代表 道祖尾氏

数々のオーディオコンペでも華々しい成績を上げてきた敏腕インストーラーであり全国的にも知名度も高い。ジパングでの接客をヒントに、ムダの無いオーディオのシステムアップについてナビゲートしてもらうことにした。

「当ショップはオーディオはもちろん、ホイールなどのアフターパーツ、さらには車検まで手がけています。そのため、カスタムはここのショップ、車検はこちらと分ける必要もなく、クルマ関連のオーダーをまとめられるのも良いところだと思います」。

そんなジパングでオーディオをはじめようと考えているユーザーに、いくつかのアドバイスがあるという。

「オーディオを始める前に、クルマ選びからお手伝いできるのも当ショップの強みです。アフターパーツを取り付けにくい車種はどれなのか、回避する方法はあるのか? さらにはオーディオレスで買った方が結果的にお得になるなど、オーディオをインストールする以前のクルマ購入からムダの無い買い物をアドバイスします。必要のないものに予算をさいてしまわないようにしてください」。

しかしクルマを買ってからジパングに来店したエントリーユーザーの中には気になるケースがあるという。例えばディーラーオプションに大金をつぎ込んでしまった例もそのひとつ。

「高価なディーラーオプションを装備して来店されるお客さまもいます。納車されてからオーディオを聴いて“なにこれ?”と不満を持ったケースもあります。その不満を解消するためにアフターでオーディオユニットを交換すると、ディーラーオプションがムダになってしまいます。そこでディーラーでオーディオ系のオプションを選ぶ際には、お目当てのオプションが付いているクルマに自分の音源を持ち込んで試聴してみてください。音の善し悪しをしっかり判断してからオプションを選ぶと失敗しませんよ」。

また、クルマを購入する際にローンを1つにまとめるのもカシコイ買い物の仕方と言えるだろう。

「クルマのローンとアフターパーツのローンが2つに分かれると家族(主に奥さま)の許可が出ない場合もあるでしょう。しかしクルマとアフターパーツを同時に買ってローンをまとめればこのような問題は起きにくいのです。その場合プロショップは取り付けるユニットの自由度も高く加工も加えることも可能です。決まり切ったディーラーでのオプションでは無くプロショップでクルマとアフターをまとめて購入するのがムダの無い方法だと言えるでしょう」。

親切ていねいなスタッフの接客が受けられる
プロショップでお気に入りのオーディオを組む

carrozzeria最上級スピーカーとサイバーナビを組み合わせたシステムを構築

次にプロショップならではの魅力について教えてもらった。

「専門店は敷居が高いと思われがちです。しかし、とにかくショップに一歩足を踏み入れてみてください。プロショップのスタッフはオーディオが初めてのお客さまに対してもていねいに対応するので安心して来店してください。また1人1人に合わせた提案ができるのも専門店ならではの強みです。メニュー通りの接客では無くオーダーメイドの付き合いができるのもプロショップです」。

しかし、エントリーユーザーは予算面を心配しているケースも多いだろう。プロショップはどの程度の予算が必要なのだろう?

「手軽にはじめるならばサウンドステーショングループで設定しているウェルカムプランがわかりやすくて良いでしょう。ユニットに加えて必要なパーツがパッケージされていてわかりやすいのが特徴です。また価格も明確なので予算を決めやすいでしょう。必要とあらば、このプランをベースにしてサブウーファーの追加やスピーカーのグレードアップを考えれば、おおよその目安も付きやすく予算面での不安も払拭できるでしょう」。

またショップに行く際にはある程度の予算を決めておくのがセオリーなのだろうか?

「私が接客した経験では予算を決めて来店されるケースは少ないと思います。ほとんどのエントリーユーザーがオーディオに対しての自分の物差しがありません、多くのエントリーユーザーは“オーディオっていくらぐらいするものなの?”と思っています。その状態で来店しても大丈夫です。“なんとなくオーディオを組みたい”という状態でもプロショップ側は多くのケースを見てきていますから幅広いニーズに応えられます。オーディオだけじゃ無くETCやバックカメラなどを含めて、ユーザーが欲しいと思っている内容にピタリと合ったより良いものをムダ無く提案できるのがプロショップの強みのひとつでもあるのです」。

プロショップをフル活用して
オーディオライフをより豊かなものにする

Aピラーに高域を担当するツイーターを設置

さらにプロショップはエントリーからハイエンドなシステムまでを取り扱っているのも魅力のひとつだろう。そんなメリットを生かしたプロショップ活用法も教えてもらった。

「プロショップに行けば何百万円もする高価なシステムを組んだデモカーを簡単に聴くことができます。高音質なオーディオを体感することで、ユニット変更やシステムアップの醍醐味をさらに強く感じられるでしょう。普段は聴くことのないハイエンドなクルマの音を聴くのはそういった意味でムダではありません。“予算が許せばもっと上を狙いたい”といった思いが強くなったり、システムアップのモチベーションも上がります。そのひとつの基準になるのがプロショップのデモカーなのです。もちろんいきなりデモカークラスのシステムを目指すのではなく自分なりにプランを立てて良い音を組み立てていけば良いのです。このプロセスを楽しむのもオーディオの魅力でしょう」。

またプロショップはユーザーとの長い付き合いを前提にした、きめ細やかなサービスを受けられるのも大きな魅力のひとつだ。

ドアにはアウターマウントで強固にスピーカーをインストールしている

「プロショップではオーディオを取り付けて納車したら終わりではありません。エージングが進むと再度来店してもらって再調整を実施するなど、納車後も長く付き合いが続いていきます。再調整や音の相談などで来店された際には、ユーザーがどんな音の方向性を好んでいるかをリサーチして、それに合わせた調整やシステムの変更なども提案することができます。あくまでもオーナーが好むサウンドがどのような方向性なのかを見つけ出し、それを愛車で実現するサポートをして行くのもプロショップの役割のひとつなのです」。

愛車のオーディオを良い音にする、その一点においてさまざまメリットがあることがわかったジパングとユーザーとの関係性。多くのプロショップに同様の魅力が備わっているはずだ。

ラゲッジに埋め込む形でサブウーファーを設置。グリルを付ける事で荷物を載せることも可能となっている

「オーディオは生活必需品ではありません。しかしクルマの中に異空間、非日常空間を作ることができます。夢を持たせてくれる存在なのです。プロショップはその空間を1人1人に合わせたオーダーメイドで提案して作り上げることができます」。

気にはなっていたが、プロショップへ行くことに二の足を踏んでいたエントリーユーザーは、これを機会に出かけてみると良いだろう。きっと自分が考えていた以上の答えが用意されているはずだ。次回の後編では中級ユーザーに向けたアドバイスを紹介しよう。

【car audio newcomer! 特別編 前編】エントリーユーザーのプロショップ活用法

《土田康弘》

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