日本から姿を消す石炭列車…神奈川と埼玉を結ぶ最後の列車は2019年度限り

秩父鉄道の貨物列車。
秩父鉄道の貨物列車。全 1 枚

埼玉県の秩父鉄道は1月14日、JR貨物熊谷貨物ターミナル駅(熊谷市)と武川(たけかわ)駅(深谷市)を結ぶ貨物支線である三ヶ尻(みかじり)線のうち、熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻間で運行している石炭輸送列車(石炭列車)を2019年度限りで廃止すると発表した。

セメントの原料となる石灰石を燃焼させるための輸入炭を太平洋セメント熊谷工場へ輸送する列車で、川崎に陸揚げされた石炭をJR鶴見線の扇町駅(川崎市川崎区)から運ぶため、秩父鉄道とJR貨物は連絡運輸を行なっている。

この列車は一般路線を利用するものだが、専用鉄道では、北海道釧路市の太平洋石炭販売輸送が、春採(はるとり)~知人(しれと)間の臨港線で、国内で唯一、坑内掘による石炭を産出している釧路コールマインを荷主とする列車を運行していた。しかしこちらは2019年3月に輸送を終了し、同年6月には路線が廃止されている。

扇町~三ヶ尻間の石炭列車廃止により、明治以来続いてきた石炭列車が日本からすべて姿を消すことになる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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