自動運転OS「Autoware」を手掛けるティアフォーは1月15日に東京ビッグサイトで開幕したオートモーティブワールド2020で、自動運転タクシーの実証実験車両を公開している。
ティアフォーはJapan Taxi、損害保険ジャパン日本興亜、KDDI、アサインテクノロジーと組んで自動運転タクシーの事業化に向けた取り組みを進めている。その第1ステップとして、Autowareを導入したユニバーサルデザインのJapan Taxi車両を使って2020年夏頃をめどに東京・台場地区で、自動運転タクシーの実証実験を行うことを計画している。
その実証実験で使用する車両をオートモーティブワールド2020に出展したもの。ティアフォーの赤嶺公之氏によると、「展示車両は自動運転に必要となるセンサー類などを今後順次搭載していく開発途上の状態だが、コンピューターからアクチュエーターに指令を出すためのバイワイヤーシステムがすでに装着されている」という。
このほかティアフォーのブースでは資本業務提携関係にある台湾のクアンタ・コンピュータが自動運転向けに開発したコンピュータを使ってAutowareの機能の一部を動かすデモンストレーションも公開している。
オートモーティブワールド2020 ティアフォー ブースブースの上部に取り付けられたライダーからのデータをもとに物体の検出状況をディスプレーに映し出すデモだが、赤嶺氏は「従来の自動運転車両は工場などで使われている産業用コンピューターが使われているが、今後、自動運転向け専用のコンピュータを使って車両を動かしていく取り組みを紹介している」と話していた。
<おわび> 損害保険ジャパン日本興亜の会社名が誤って表記されておりました。訂正して再出力しました。
オートモーティブワールド2020 ティアフォー ブース