【WRC 開幕戦】2020年シーズン始まる…伝統の“モンテ”、競技初日はヒュンダイのヌービルが首位

2020年のWRCが“伝統のモンテ”で開幕。
2020年のWRCが“伝統のモンテ”で開幕。全 8 枚

2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦ラリーモンテカルロが現地23日、競技初日を迎えた。この日は2本のスペシャルステージ(SS=競技区間)が実施され、首位に立ったのはヒュンダイのティエリー・ヌービル。トヨタ勢ではセバスチャン・オジェが2位につけている。

WRCが伝統の“モンテ”で開幕した。今季、マニュファクチャラーズタイトル争いに臨むのは3陣営で、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)、ヒュンダイ(HYUNDAI SHELL MOBIS World Rally Team)、Mスポーツ・フォード(M-Sport Ford World Rally Team)といった顔ぶれ。昨季まではここにシトロエンの名もあったが、同社は昨季限りでWRCの(いわゆる)トップカテゴリーからは撤退している。

今季の優勝争い、そしてタイトル争いは、昨季マニュファクチャラーズタイトルを初めてつかんだヒュンダイと、一昨年に同タイトルを獲得し、昨年はドライバー&コ・ドライバーの両チャンピオンを輩出したトヨタ、この2強対決が軸になって展開していく公算が高い。トヨタはレギュラードライビングクルー3組をフル刷新して、2017年のワークス参戦再開以降では初となる“全冠制覇”に挑む。

また、トヨタ陣営では今季全13戦中の8戦(モンテ、ジャパンなど)でトップカテゴリーマシン「ヤリスWRC」をドライブする勝田貴元の活躍にも大きな期待と注目が集まることになる。

初日首位の#11 ヌービル(ヒュンダイ)。初日首位の#11 ヌービル(ヒュンダイ)。

開幕戦の競技初日はモナコでのセレモニアルスタートがあったのち、フランスの山中で2本のSSが実施された。このナイトステージ2本を終えての首位はヒュンダイの#11 ティエリー・ヌービル。2位には今季トヨタに加入した2013~18年チャンピオンの#17 セバスチャン・オジェが続いた。3位は昨季王者で今季ヒュンダイに移籍した#8 オット・タナク。今季初日のトップ3は、昨季王座を争った3人が占めている。ヌービル以外の2人は移籍を経ているわけだが、やはりこの3人が今季も強そうだ。

#17 オジェ以外のトヨタ勢は#33 エルフィン・エバンスが4位、#69 カッレ・ロバンペラが7位にそれぞれつけている。2004~12年王者の#9 セバスチャン・ローブ(ヒュンダイ)が5位。ラリーはまだ始まったばかりだが、これまたやはりトヨタとヒュンダイの戦いも初戦からヒートアップしそうな様相である。#18 勝田貴元(トヨタ)は初日総合12位。

初日2位の#17 オジェ(トヨタ)。初日2位の#17 オジェ(トヨタ)。

ラリーモンテカルロは現地24日から戦いがさらに本格化し、同26日にフィニッシュ、今季最初のWRCウイナーが誕生する。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  2. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  3. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  4. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  5. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  7. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  8. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  9. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  10. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
ランキングをもっと見る