新型コロナウイルス、バス運転手も感染、ホンダは生産再開延期[新聞ウォッチ]

武漢市で建設中の病院。
武漢市で建設中の病院。全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

職務とはいえ、中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に感染したとされる国内のツアーバスの運転手は何とも気の毒である。詳しい感染経路はまだわかっていないものの、武漢への渡航歴のない奈良県在住のその運転手は、武漢市からのツアー客を乗せたバスを長時間運転していたという。

きょうの各紙も「新型肺炎」関連のニュースが1面トップで「渡航歴ない日本人新型肺炎」「ツアーバス運転初の二次感染」(朝日)。産経は総合面でも「国内感染『深刻な事態』」などと取り上げている。

感染者が中国本土だけでもすでに4500人を超えており、死者も106人。しかも、世界各地にも拡大し、中国本土以外の感染者も70人を超えたという。

飛行機内を消毒するタイ国際航空。飛行機内を消毒するタイ国際航空。また、中国本土に進出している日本企業の影響も大きくなってきたようだ。日経によると、「ユニクロ」ブランドを展開するファーストリテイリングは、感染者の多い武漢市を中心に約100店舗を休業。ホンダは、春節明けの2月初めに再開する予定だった、中国の天津市と江蘇省太倉市にある2つの二輪工場の操業再開を2月9日に延期。上海市にある二輪の統括本部などの営業再開日も2月10日に延ばすという。

ホンダはきのう、中古車を使ったサブスクリプション(定額制)サービスを始めたと発表。中古車で最短1カ月で利用できるサービスは業界初の試みというが、株価は終値で前日比61.5円安の2849円の大幅安となった。新型コロナウイルスによる肺炎の発症者拡大で業績にも影響がでる懸念から、売りが先行したとみられる。

間もなく自動車各社も、2020年3月期第3四半期決算の説明会が始まるが、先が読めない「新型肺炎」のリスクをどこまで見通すのかも難しいようだ。

2020年1月29日付

●新型肺炎、国内「人から人」感染か。奈良の男性、武漢渡航なし、ツアーバス運転手(読売・1面)

●ホンダ2工場生産再開延期(読売・2面)

●ホンダ中古車定額制「所有」から「利用」広がる(読売・8面)

●春闘開幕賃上げ維持焦点、米中・中東情勢、景況感に影(朝日・3面)

●マツダの100年2、フォードが呼び覚ました本領(朝日・7面)

●日産前社長は「不起訴相当」(朝日・29面)

●邦人移送中国と調整遅れ、武漢にチャーター機派遣(産経・4面)

●ルノー新CEOにデメオ氏指名か(産経・8面)

●EVで「ハマー」復活か(産経・8面)

●「M8グランクーペ」発表BMW(産経・8面)BMW M8グランクーペBMW M8グランクーペ

●インドにモーター工場、三井物産、電動バイク向け(日経・15面)

●中古車競売価格が上昇、12か月ぶり前年上回る(日経・20面)

●ゴーン元会長逃亡1か月レバノン側は判断保留、引き渡し交渉壁高く(日経・38面)

●五輪パラ期間中駐車場予約制に、会場周辺2.4万台分、マイカー混雑を抑制(日経・39面)
動物・ペットのリアルを伝える新メディア 「REANIMAL」(リアニマル)

《福田俊之》

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