超小型モビリティの安全基準を設定へ 前面衝突基準の試験速度は40km/h

タジマモーター 新型超小型モビリティ E-RUNNER ULP1(参考画像)
タジマモーター 新型超小型モビリティ E-RUNNER ULP1(参考画像)全 1 枚

国土交通省は2月7日、道路運送車両の保安基準の一部規定の適用関係を整理するため、必要な事項を定める告示の一部を改正すると発表した。

地域の移動手段として普及が有望視されている超小型モビリティの安全対策は、交通政策審議会の報告書で「車両特性に基づく目的とニーズが確認され、中心的な使用法と車両のあり方が明らかとなった段階で、安全面に十分配慮して車両基準のあり方を検討することが適当」とされた。

加えて地域と共生する超小型モビリティ勉強会のとりまとめで「使用局面ごとに適した車両の安全対策のあり方について、車両安全対策検討会が引き続き検討することが適当」とされた。これを受けて車両安全対策検討会の傘下に「超小型モビリティ安全対策ワーキンググループ」を設置し、一般道を自由に走行できる量産型車両の安全対策についての議論し、これを反映させる形で、同告示を改正する。

告示の改正では、車体寸法が原動機付自転車で超えてはならないとされる長さ2.5m、幅1.3m、高さ2m以下で、最高時速60km以下の軽自動車について、走行実態を踏まえ、当分の間、前面衝突基準の試験速度を時速40kmとする。電柱などへの側面衝突事故が高い速度で発生していることや、横滑り防止装置が義務付けられていることを踏まえ、ポールへの側面衝突基準を適用しないこととする。

最高時速60km以下の車両であることを外向けに表示すること義務付ける。

パブリックコメントを実施した上で3月下旬に公布・施行する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  3. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  4. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  9. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  10. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
ランキングをもっと見る