【F1】改名新陣営のアルファタウリ・ホンダも新車「AT01」を発表

アルファタウリが今季型「AT01」を発表した。
アルファタウリが今季型「AT01」を発表した。全 10 枚

14日、ホンダ製パワーユニット(PU)でF1を戦う「アルファタウリ」が2020年型マシン「AT01」の発表イベントを実施した。アルファタウリは昨季までのトロロッソが“改名”した陣営である。

「ALPHA TAURI」とは、レッドブルのファッションブランドの名称。旧トロロッソはかつてのミナルディの流れを汲むチームで、2006年からトロロッソとして、レッドブルの弟分チーム的なポジションを担い活動してきた。それが今季からはアルファタウリ(スクーデリア・アルファタウリ)の名で参戦する。

2020年型アルファタウリ「AT01」が搭載するのはホンダ製PUだ。このチームにとってホンダとの共闘は3季目で、兄貴分のレッドブルよりひと足早く2018年から組んでいる。

アルファタウリ・ホンダ初年度のドライバーは、昨季後半のトロロッソコンビである#26 ダニール・クビアト & #10 ピエール・ガスリー。ともに昨季はトロロッソ・ホンダで表彰台をゲットする活躍を演じており、さらなる躍進に期待がかかる(クビアトはドイツGPで3位、ガスリーはブラジルGPで2位)。コンストラクターズランキングで昨季の年間6位を上回ること、接戦の中団グループのなかでこれを実現できれば、アルファタウリ初年度の戦いは成功の評価を得ることになるだろう。

アルファタウリAT01・ホンダアルファタウリAT01・ホンダ

この改名新陣営は日本から特段に大きな注目を集めてもいる。昨年の日本GPではホンダ国内戦線のエースである山本尚貴が金曜のフリー走行1回目にトロロッソから出走。いま最も日本人選手にとって“近い”チームといえるのがアルファタウリ・ホンダだからだ。とはいえ決して簡単な話でもないのだが、今年も日本勢がF1のレースウイークでステアリングを握るシーンの実現を期待したい(現段階でライセンス的な状況等を考慮した場合、実現するならば、やはり候補筆頭は山本か?)。

またアルファタウリという名称の登場は、既存の別チームである「アルファロメオ」との混同というややこしい面を特に日本にもたらすかもしれない。スペル的にはアルファタウリがALPHA TAURIで、アルファロメオはALFA ROMEO。しかし日本語的には文字として「アルファ」が被る格好になってしまう。一般的にアルファロメオをアルファと略すこともあるわけだが、F1においてこれはできない芸当となった。

アルファタウリAT01・ホンダアルファタウリAT01・ホンダ

2020年F1世界選手権の開幕戦は3月15日決勝のオーストラリアGP。その前には2月19~21日と26~28日にスペインのバルセロナで2回、計6日間の合同テストがスケジュールされている。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. かつての『ハイラックスサーフ』、15年ぶりのモデルチェンジへ…トヨタが予告
  2. 今スズキの250ccスポーツが面白い!快適ツアラーな『GSX250R』に俊足エクスプレスの『ジクサーSF250 / 250』もPR
  3. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  4. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  5. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  6. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  7. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  8. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  9. マットブラックのカスタムハイエース、限定20台で発売決定
  10. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
ランキングをもっと見る