BMW 3シリーズ 新型のPHV、ツーリングと4WDに拡大…欧州

エキストラブーストモードは+40hpの292hp

EVモードの航続は最大65km

最新コネクトと先進運転支援

BMW 3シリーズ 新型のPHV
BMW 3シリーズ 新型のPHV全 8 枚

BMWは2月19日、新型『3シリーズ』(BMW 3 Series)のプラグインハイブリッド車(PHV)のラインナップを、欧州市場で拡大すると発表した。

これまで、新型3シリーズのPHVは、「330eセダン」のみだったが、今回、ワゴンの「330eツーリング」を追加する。さらに、4WDモデルの「330e xDriveセダン」と、「330e xDriveツーリング」も設定し、新型3シリーズのPHVのラインナップは、4車種に拡大する。

エキストラブーストモードは+40hpの292hp

新型3シリーズのPHVには、最新世代の「BMW eドライブ」技術を搭載する。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力184hpを発生。モーターは最大出力113hp。PHVシステム全体で、252hpのパワーと42.8kgmのトルクを獲得する。

新型では「エキストラブースト」モードを採用する。これは、スポーツモードの際、システム全体のパワーを一時的に40hp引き上げ、292hpとするモードだ。この効果で、330e xDriveセダンの場合、0~100km/h加速5.8秒、最高速224km/hの性能を発揮する。トランスミッションは8速ステップトロニックを組み合わせた。BMW 3シリーズ 新型のPHVBMW 3シリーズ 新型のPHV

EVモードの航続は最大65km

バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は先代比でおよそ80%容量を増やし、12kWh とした。これにより、330eツーリングの場合、EVモードの航続は最大65kmとした。この効果で、欧州複合モード燃費58.8km/リットル、CO2排出量39g/kmの環境性能を実現している。

バッテリーは、およそ4.2時間で容量の80%を充電できる。フル充電にかかる時間は、およそ5.7時間だ。 「BMW i Wallbox」を利用すると、充電時間はそれぞれ2.4時間と3.4時間に短縮される。充電ソケットは、車両のフロント左フェンダーのフラップの下にある。BMW 3シリーズ 新型のPHVBMW 3シリーズ 新型のPHV

最新コネクトと先進運転支援

「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、AI(人工知能)技術を活用することにより、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスを可能にした。従来の音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動する。また、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライバーのパートナーとしての役割を担う。さらに、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、ドライバーがシステムの名前を自由に付けることができる。

最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。高性能3眼カメラ、高性能プロセッサー&レーダーによって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムを導入している。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクション、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロス・トラフィック・ウォーニングが採用されている。

「パーキングアシスタント」には、新型『8シリーズ』から導入された「リバースアシスト」機能が採用されている。これにより、車両が直前に走行したルート最大50mまで記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることができる。この機能を活用することで、例えば、細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能になる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  2. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  3. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  4. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  5. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』改良新型…449馬力の直6ツインターボ搭載、表情も変化
  7. 「トヨタバッテリー」へ社名変更、多様な電動車用バッテリーを提供
  8. 「フォルクスワーゲンR」、独立ブランドに…今夏新パビリオン開設へ
  9. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
  10. ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来
ランキングをもっと見る