ダイムラートラック(Daimler Trucks)は3月4日、新開発のEV大型トラックの北米における実証テストを拡大すると発表した。
この新開発のEV大型トラックは、ダイムラートラック傘下のフレートライナーブランドの「カスケーダ」がベースだ。車名は『eカスケーダ』を名乗る。
eカスケーダには、最大出力730hpを発生するモーターを搭載する。バッテリーは蓄電容量550kWhと大容量だ。この効果で、1回の充電での航続は、最大400kmに到達する。バッテリーは容量の8割(約320km走行分)を充電するなら、90分以内に済む。
もう1車種の新開発のEV大型トラックは、フレートライナー『eM2』。主に、配送業務と個人宅配サービスを対象に開発された。モーターは最大出力480hp。バッテリーは蓄電容量325kWhで、eM2は最大約370kmの航続を持つ。バッテリーの充電は8割(約300km走行分)なら、60分以内に完了する。
eカスケーダとeM2は、2021年後半に発売される予定だ。ダイムラートラックは、eカスケーダとeM2の北米における実証テストを拡大し、量産の開始に向けて、実用性を確認していく。