アクア、プリウス の総合部門4連覇を阻止…e燃費アワード2019-20

トヨタ・アクア
トヨタ・アクア全 8 枚

イードが運営する燃費管理サービス「e燃費」は3月18日、実燃費とカタログ燃費達成率の優秀車種をランキング形式で8部門表彰する「e燃費アワード2019-2020」を発表。総合部門でトヨタ『アクア』がトップとなった。

今回で14回目を迎えるe燃費アワードは、e燃費ユーザーが投稿した実燃費データを元に、実燃費ランキングおよびカタログ燃費達成率ランキングを作成し、優れた数値を出した車種を表彰するもの。「総合部門」「新型車部門」「ガソリン車部門」「ハイブリッド車部門」「軽自動車部門」「輸入車部門」「カタログ燃費達成率部門」「ディーゼル車部門」の計8部門の優秀車を発表した。

総合部門は、ハイブリッド部門も制したトヨタ『アクア』(24.2km/リットル)が1位となった。3年連続で総合部門1位を受賞していたトヨタ『プリウス』(24.1km/リットル)はわずか0.1km/リットルの差で2位。4連覇の偉業を逃した。例年通りトップ10位のうちハイブリッド車が8台を占めており、今年は新型ホンダ『インサイト』(7位:22.3km/リットル)とトヨタ『カローラスポーツ(ハイブリッド)』(4位:23.1km/リットル)、『カローラツーリング(ハイブリッド)』(9位:21.9km/リットル)が登録台数を上げ、新たにランキングに名を連ねた。

新型車部門では、2019年9月に登場したトヨタ『カローラツーリング(ハイブリッド)』(21.9km/リットル)が、2位の『マツダ3ファストバック(ディーゼル)』(18.6km/リットル)に3.3km/リットル、3位の日産『デイズ(スマートシンプルハイブリッド)』(17.5km/リットル)に4.4km/リットルの差をつけ1位に輝いた。昨年は『カローラスポーツ』が受賞した新型車部門だが、カローラシリーズの中で最も販売が好調なのがこのツーリング(2019年)。燃費でも好成績を残した。またトヨタから、2019年4月にデビューしたトヨタ『RAV4』が4位、5位でランクイン。SUVにもかかわらず健闘した。トヨタ・カローラツーリング・ハイブリッドトヨタ・カローラツーリング・ハイブリッド

ガソリン車部門は、スズキ『スイフト』(18.4km/リットル)が1位に輝いた。昨年は『ミラージュ』にトップの座を奪われたが今年は返り咲きを果たした。2位は昨年同様、ホンダ『シャトル』(17.8km/リットル)。3位は『up!』(16.8km/リットル)。9位の『ゴルフ』(15.4km/リットル)とともにフォルクスワーゲンが輸入車メーカー唯一のガソリン部門ランクインとなった。スズキ・スイフトスズキ・スイフト

ハイブリッド車部門は、トヨタ『アクア』(24.2km/リットル)が1位となり『プリウス』(24.1km/リットル)から王座を奪った。3位はホンダ『フィット』(23.6km/リットル)がランクインし、ホンダ勢がランキングを上げてきた。昨年サンプル数が少なくランクインがかなわなかった『インサイト』(22.3km/リットル)も7位にランクイン。トヨタ勢を凌駕する結果とはなりませんでしたが、健闘している。

ダイハツ・ミライースダイハツ・ミライース軽自動車部門では、4年連続トップだったスズキ『アルト』(22.1km/リットル)が降格し2位に。代わってダイハツ『ミライース』(22.7km/リットル)が1位に輝いた。例年あと一歩のところでアルトの牙城を崩せなかったが、今年は逆転となった。3位はスズキ『アルトラパン』(20.7km/リットル)が初登場。10位中6車種がスズキ車となり、軽自動車の燃費におけるスズキ車の強さがうかがえる。

プジョー308ディーゼルプジョー308ディーゼル輸入車部門は、昨年トップのフォルクスワーゲン『up!』(16.8km/リットル)が3位に降格。プジョー『308(ディーゼル)』(17.9km/リットル)が1位、プジョー『308SW(ディーゼル)』(17.7km/リットル)が2位となった。ランクインした車種のうち8台がディーゼル車となった。

トヨタ・ランドクルーザートヨタ・ランドクルーザーカタログ燃費達成率部門は、トヨタ『ランドクルーザー』(達成率94.6%・10.6km/リットル)がトップ。輸入車が独占していた首位を国産車が奪還した。2位には日産『フェアレディZ』(達成率92.4%・8.5km/リットル)、3位にはマツダ『ロードスターRF』(達成率90.4%・14.1km/リットル)がランクイン。同部門はカタログ燃費が相対的に低い輸入車や、SUVなど、走行抵抗や車重の面でカタログ燃費計測では不利になりやすいモデルが上位を占めている。

マツダ・デミオ・ディーゼルマツダ・デミオ・ディーゼルディーゼル車部門は、マツダ『デミオ』(18.9km/リットル)が6年連続1位。2位は『マツダ3ファストバック』(18.6km/リットル)が新たにランクイン。昨年2位だったプジョー『308』(17.9km/リットル)は3位に降格したが、続く4位にプジョー『308SW』(17.7km/リットル)、7~10位も輸入車勢がランクインし、燃費性能向上が見てとれる。

■e燃費アワード2019-2020(各部門トップ)
・総合部門:トヨタ・アクア 24.2km/リットル
・新型車部門:トヨタ・カローラツーリング(ハイブリッド)21.9km/リットル
・ガソリン車部門:スズキ・スイフト 18.4km/リットル
・ハイブリッド車部門:トヨタ・アクア 24.2km/リットル
・軽自動車部門:ダイハツ・ミライース 22.7km/リットル
・輸入車部門:プジョー・308(ディーゼル) 17.9km/リットル
・カタログ燃費達成率部門:ランドクルーザープラド(ディーゼル) 達成率94.6%
・ディーゼル車部門:マツダ・デミオ 18.9km/リットル
◆全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができます。

e燃費 URL http://e-nenpi.com/
最寄りのガソリン価格とランキングをチェック!!

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  2. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  3. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  4. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  5. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  6. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  7. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  8. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  9. アルファロメオ『ジュニア』がミラノ・デザインウィーク2024に登場
  10. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
ランキングをもっと見る