トヨタ GRスープラ2.0「富士スピードウェイ・エディション」を発売…欧州導入記念

TOYOTA GAZOO Racingの公式カラーがモチーフ

「スポーツパック」を標準装備してパフォーマンス向上

2.0リットル直4ターボは最大出力258hp

トヨタ GR スープラ 2.0 の「富士スピードウェイ・エディション」
トヨタ GR スープラ 2.0 の「富士スピードウェイ・エディション」全 15 枚

トヨタ自動車の欧州部門は、『GRスープラ2.0』(Toyota GR Supra 2.0)の欧州導入記念モデル、「富士スピードウェイ・エディション」を限定200台で発売した。

TOYOTA GAZOO Racingの公式カラーがモチーフ

富士スピードウェイ・エディションは、19インチのマット仕上げのアルミホイール、赤いドアミラーカバー、専用のホワイトメタリックペイントが特徴だ。室内には、カーボンファイバー製のダッシュボードトリムインサートと、シートやステアリングホイールなどに、赤と黒のアルカンターラが採用される。トヨタによると、このボディカラーは、TOYOTA GAZOO Racingの公式カラーリングを連想させることを狙ったという。

富士スピードウェイ・エディションには、「コネクトパック」と「スポーツパック」を標準装備した。欧州導入記念モデルらしく、装備を充実させている。コネクトパックは、ナビゲーションシステムとオンラインサービスへの接続機能をセットしている。

「スポーツパック」を標準装備してパフォーマンス向上

スポーツパックは、アクティブLSD、アダプティブサスペンション、スポーツブレーキを装備して、パフォーマンスを向上させる。スポーツブレーキは、Supraのロゴ入りの赤いブレンボ製キャリパーが装備される。フロントは4ピストン、リアはシングルピストン。大型ブレーキディスクは、フロントが直径348mm、リアが345 mmとした。

スポーツパックの一部として、アクティブディファレンシャルが装備される。加速時と減速時の両方で作動し、瞬時にレスポンスして、ゼロからフル、100%ロックまで切れ目なく調整できる。トヨタ GR スープラ 2.0 の「富士スピードウェイ・エディション」トヨタ GR スープラ 2.0 の「富士スピードウェイ・エディション」

専用のECUは、ステアリングホイール、スロットルとブレーキの圧力、エンジンとホイールの速度、ヨーレートなどの幅広いデータをモニターし、アクチュエーターを最適に調整する。フロント左右の車輪のトルク差は、運転状況に応じて、柔軟かつシームレスに制御される。

これにより、タイヤの性能が限界に達した場合でも、車両の安定性に大きなメリットがもたらされるという。 この効果は、コーナリングのすべての段階で感じられ、ブレーキングおよびコーナリング時の安定性が向上し、ドライバーがコーナー立ち上がりで加速する際、グリップを最大化する。サーキットでスポーツモードを選択すると、高速走行でより効率的なコーナリングが得られるように、システムが最適化される。

オプションのスポーツパックの一部として、「アダプティブバリアブルサスペンション(AVS)」が装着できる。AVSは、路面の変化に即座に反応してパフォーマンスを向上させ、各車輪のショックアブソーバーの減衰力を調整して、フラットな車両姿勢や優れたステアリングレスポンス、しなやかな乗り心地を維持する。センサーは、運転スタイルと道路状況を常にモニターし、それに応じて減衰力をコントロールする。

ドライバーは、気分や運転条件に合わせて、2つのAVSモードの「ノーマル」と「スポーツ」を選択できる。 ノーマルモードは、車両の安定性と乗り心地のバランスが高く、乗り心地を犠牲にすることなくスポーティなドライブを可能にする。スポーツモードは、フラットな車両姿勢でロールを抑え、より機敏なステアリングレスポンスを実現する。

スポーツモードを選択すると、スロットルレスポンスがシャープになり、排気音が増加し、パワーステアリングに重みが増す。トランスミッションは、高回転域がわずかに長く保持されるように調整される。アダプティブバリアブルサスペンションが取り付けられている場合、減衰力が増加する。トヨタ GR スープラ 2.0 の「富士スピードウェイ・エディション」トヨタ GR スープラ 2.0 の「富士スピードウェイ・エディション」

2.0リットル直4ターボは最大出力258hp

2.0リットル直列4気筒ターボエンジンには、ツインスクロールターボチャージャーを装着する。モーター駆動の可変バルブタイミングシステムは、運転状況に応じて、吸気バルブと排気バルブの両方の開閉を正確に制御し、すべてのエンジン速度で高トルクを達成した。さらに、吸気側の可変バルブリフトによってポンピングロスを減少させ、エンジンの効率を引き上げている。

排気からツインスクロールターボチャージャーまでの経路は、シリンダー間の排気ガス干渉を抑えるために、2つに分割されている。これにより、ターボはより低いエンジン回転数で作動し、ドライバーのスロットルにダイレクトに反応する。ブースト圧は、電動ウェストゲートバルブによって、細かく制御される。これにより、優れたブーストレスポンスが得られるという。

欧州仕様車の場合、最大出力は258hp/5000~6000rpm、最大トルクは40.8kgm/1550~4000rpmを獲得する。トランスミッションはZF製の8速ATで、パドルシフトが付く。0~100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を可能にしている。
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《森脇稔》

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