アウディのEVスポーツ、「e-tron ビジョン GT」で仮想レース開催へ…DTMドライバーとファンが対決

『グランツーリスモ』のためにデザインされた仮想レーシングカー

815hpの3モーターで0~100km/h加速2.5秒以下

新型コロナウイルスで収入を失ったモータースポーツ関係者を支援

アウディ e-tron ビジョン・グランツーリスモ
アウディ e-tron ビジョン・グランツーリスモ全 15 枚

アウディは、4月21日に『e-tronビジョン グランツーリスモ』(Audi e-tron Vision Gran Turismo)によるチャリティ仮想レースを、DTM(ドイツツーリングカー選手権)のドライバーを起用して行うと発表した。

『グランツーリスモ』のためにデザインされた仮想レーシングカー

e-tronビジョン グランツーリスモは、人気レースゲーム、『グランツーリスモ』の発売15周年を記念する「ビジョン グランツーリスモ」のために、アウディのデザイナーが開発した仮想レーシングカーだ。

e-tronビジョン グランツーリスモは、アウディの思い描くeモビリティが、非常にエモーショナルなものであることを示している。外観には、ボディカラーのペイントを反転させたシングルフレームグリルをはじめ、新しい『e-tron』モデルの特長となっている数多くの新しいデザイン言語を構成するエレメントを採用した。

この意図的に採用されたデザインエレメントとカラーは、アウディが1989年にハンス=ヨアヒム・スタック、ヴァルター・ロール、ハーレイ・ヘイウッド、スコット・グッドイヤーといったドライバーによって、北米の「IMSA-GTO」レースシリーズを席巻した伝説のアウディ『90 クワトロ IMSA GTO』へのオマージュだ。軽量設計、パワフルな5気筒ターボエンジンとクワトロドライブシステムの組み合わせにより、90 クワトロ IMSA GTOは、モータースポーツの歴史にその名を刻んでいる。アウディ e-tron ビジョン・グランツーリスモアウディ e-tron ビジョン・グランツーリスモ

815hpの3モーターで0~100km/h加速2.5秒以下

e-tronビジョン グランツーリスモには、アウディ初の市販EVとなるe-tron用のコンポーネントを採用する。電気モーターは、2基がリアアクスル、1基がフロントアクスルを駆動するフルタイム4WDで、システムのトータル出力は815hpを引き出す。

車両重量は1450kg、パワーウエイトレシオは1.78kg/hp。前後の重量配分は50対50と理想的なバランスを追求した。e-tronビジョン グランツーリスモは、0~100km/hを2.5秒以下で駆け抜ける性能を備えている。

新型コロナウイルスで収入を失ったモータースポーツ関係者を支援

アウディは、このe-tronビジョン グランツーリスモによるチャリティ仮想レースを4月21日、DTM(ドイツツーリングカー選手権)のドライバーを起用して行う予定だ。アウディのファクトリードライバーのマイク・ロッケンフェラー選手は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けての「#RaceHome」活動に基づいて、仮想レースシリーズを立ち上げた。仮想レースは、アウディe-tronビジョン グランツーリスモを使用して、「PlayStation 4」で開催される。

仮想レースでは、アウディのファンと「SimRacing」のプロゲーマーが、6人のアウディDTMドライバーのロイック・デュバル、ジェイミー・グリーン、ニコ・ミュラー、ロビン・フラインス、レネ・ラスト、マイク・ロッケンフェラーの各選手と競う。アウディのDTMドライバーアウディのDTMドライバー

PlayStationネットワークのメンバーは、#RaceHomeでアウディのDTMドライバーと競うことができる。「#AudiTogether」や「#WeStayHome」と組み合わせて、e-tronビジョン グランツーリスモをデザインできる。

この#RaceHomeでは、モータースポーツファミリー内での慈善プロジェクトに使用できるよう、できるだけ多くの寄付を集める方針だ。マイク・ロッケンフェラー選手によると、今回の新型コロナウイルスの感染拡大により、モータースポーツの世界では収入を失い、今後の活動に不安を抱えている人が多いという。

#RaceHomeチャリティーレーシングシリーズのすべてのレースは、無料のライブストリーミングチャンネルで視聴できる。最初のレースは、4月21日20時(現地時間)から開催される予定だ。

マイク・ロッケンフェラー選手は、「新型コロナウイルス危機のため、現時点で実際のレースは行われていない。#RaceHomeは電動スポーツカーに焦点を当てているため、モビリティの変化におけるアウディの取り組みと一致している」と語っている。
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《森脇稔》

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