国土交通省が4月17日発表した2019年度(2019年4月~2020年3月)のリコール届出対象台数は前年度比28.2%増の1053万4494台となった。世界的な大規模リコールとなったタカタ製エアバッグ関係を除くと974万1698台で過去最高だった。
スズキの完成検査不正に伴うリコールが全体を押し上げた。
2019年度のリコール届出件数は前年度と比べて7件増の415件だった。
内訳は国産車が前年度比1件マイナスの229件、輸入車が8件増の186件だった。
対象台数は国産車が前年度から264万5118台増の988万9429台。完成検査問題に加え、部品共通化などの影響もあってリコール件数は減ったものの、1件当たりの対象台数が多かった。輸入車は32万7964台減少して64万5065台だった。
対象台数が最も多かったのはスズキの29車種を対象にした完成検査不正問題に伴うリコールで201万4343台。次いでダイハツの「ムーヴ」など、6車種を対象にしたリコールで157万5379台だった。