交換用タイヤ世界市場、2025年には1131億ドルに…年平均1.8%で成長

交換用タイヤの世界市場は、2019年の1017億ドルから2025年には1.8%のCAGRで成長し、1131億ドルの市場規模に達すると予測
交換用タイヤの世界市場は、2019年の1017億ドルから2025年には1.8%のCAGRで成長し、1131億ドルの市場規模に達すると予測全 1 枚

グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「OE & 交換用タイヤの世界市場:リトレッドタイヤ、夏用/冬用/オールシーズンタイヤ - 2025年までの予測」の販売を開始した。

調査結果によると、交換用タイヤの世界市場は、2019年の1017億ドル(約10兆8800億円)から2025年には1.8%のCAGR(年平均成長率)で成長し、1131億ドル(約12兆1000億円)の市場規模に達すると予測。自動車の平均寿命や年間走行距離の増加、メンテナンスと安全性への関心の高まり、タイヤの長寿命化につながる技術の進歩などが、交換用タイヤ市場を牽引するとみている。

車種別で最大市場となるのは13-15インチサイズのセグメント。ヒュンダイ『アバンテ』やVW『ポロ』『ラピッド』、日産『ブルーバード』、トヨタ『カローラ』などがアジア諸国をはじめ世界各国で販売台数を伸ばしており、これらの車種が装着する13~15インチが今後、アフターマーケットを牽引していくと予想している。

小型商用車(LCV)セグメントでは、リトレッドタイヤが急成長している。同タイヤは新品タイヤに比べ30~50%割安で同程度の走行距離が得られるほか、新品タイヤ同様の保証も付帯。ピックアップトラックの場合、4本セットのタイヤを新品で購入すると、リトレッドタイヤの約2倍のコストがかかる。リトレッドタイヤ事業に参入するグッドイヤーは、商用トラック用のタイヤリトレッドとサービスセンターを世界で1700拠点以上展開。コスト削減のため、LCVのタイヤリトレッド化が徐々に進んでいる。

大型トラックやバスセグメントでは、扁平率70以上の高扁平タイヤが普及。大型トラックでは扁平率の高いタイヤが荷物をより良く保護し、バスではより快適な乗り心地と道路の陥没からの保護を提供している。世界中では、大型商用車の約80~90%が扁平率70以上のタイヤを装着。今後数年でトラックやバスの需要が拡大する中、扁平率70以上のタイヤの需要は大きなシェアを占めると予測される。

純正タイヤ市場については、アジア太平洋地域が最大規模となると推定される。同地域はBMWやVWグループなどが製造拠点を設置しているため、自動車生産のハブとして台頭。さらにブリヂストンやクムホ、トーヨータイヤ、横浜ゴム、住友ゴム、ハンコックなど、主要タイヤメーカーの中心地となっており、純正タイヤ市場を牽引していく地域となっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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