気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………
「天邪鬼」(あまのじゃく)という言葉がある。わざと人に逆らう言動をする人のことを指すが、新型コロナウイルスの感染拡大が収束する気配が見通せない現状では、外出自粛を無視するような”ひねくれ者”は白い目でみられても仕方がないだろう。
もっとも、大型連休(GW)期間に入り初の日曜日、交通機関は例年のような帰省・行楽客による混雑は見られず、各新幹線の自由席乗車率は10%以下が目立ち、0%の列車もあったそうだ。
きょうの東京なども取り上げているが、それによると、例年の連休序盤は下りの自由席乗車率が100%を超える列車が相次ぐが、東北・山形新幹線やまびこ127号とつばさ127号、上越新幹線Maxとき303号は東京駅出発時に0%だったという。東海道新幹線も指定席の空席予約が多いという。
また、東名や中央など高速道路の渋滞もなかったようで、緊急事態宣言発令の中、移動自粛が続いているようだ。たしかに、やむを得ない用事で日曜の昼下がり、東名高速や関越道などの出入り口を結ぶ環状8号線を走ったが、まるで北海道などの信号機の少ない地方道路を突っ走っているようだった。
だが「油断」は禁物。きょうの読売の調査によると、大型連休中に県境をまたぐ人の移動への警戒が強まっているという。例えば、空港や駅、高速道路のパーキングエリアで、サーモグラフィーや体温計で地域外からの流入者の検温を北海道、宮城、山形、群馬、長野、愛媛、熊本、鹿児島、沖縄の9道県で実施。愛知、岡山、徳島の3県も29日から始めるそうだ。
さらに、帰省などで転入してきた人に2週間の「ステイホーム」を要請しているところも22道県あったという。ただ、いずれも強制力はなく、水際で来訪自粛を意識してもらったり、体調管理を促したりする啓発活動の意味合いが強い。「天邪鬼」と思われる”ひねくれ者”を、どこまで撃退できるのか注目したい。
2020年4月27日付
●コロナ「水際対策」12道県、連休警戒を強化、本社調査(読売・1面)
●連休初日人出5~8割減、主要駅周辺、1~2月の休日と比較(朝日・1面)
●コロナ航空業界窮地、破綻世界で相次ぐ、小型機事業統合ボーイング白紙(毎日・2面)
●世界死者20万人超(産経・1面)
●カーシェア利用急増、夜間プラン3倍、接触回避手段に(産経・5面)
●GW初の日曜日閑散、自由席、乗車率0%新幹線も(東京・21面)
●配当より雇用維持を、機関投資家が転換、コロナ対応(日経・1面)