ポルシェの旧型車、Apple「CarPlay」が利用可能に…後付けコネクトを欧州発表

ポルシェ・クラシックが開発

PCCMは1DINサイズで3.5インチディスプレイ装備

2DINサイズの7インチタッチスクリーンを採用したPCCMプラス

ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)
ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)全 4 枚

ポルシェ(Porsche)は4月23日、ポルシェの旧型車で最新のコネクティビティを実現する「ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)」を欧州で発表した。

ポルシェ・クラシックが開発

ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)

PCCMは、「ポルシェ・クラシック」が開発した。ポルシェ・クラシックでは、5万点以上のパーツを揃えており、旧型ポルシェ車の顧客のニーズに応えている。

ポルシェ・クラシックは今回、ポルシェの旧型車で最新のコネクティビティを実現するポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)を欧州で発表した。後付けにより、ポルシェの旧型車でも優れたインフォテインメント機能が利用できるようにしている。

ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)

最新のポルシェ車で先進のインフォテイメントを実現するのが、「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム(PCM)」だ。最新のPCMには7インチマルチタッチディスプレイのほか、ナビゲーションシステムが含まれている。画面に手を近づけるとメニューが自動的に表示され、マルチタッチジェスチャーによって簡単に操作することができる。PCMには、高品質ガラスのスクリーンが採用され、センターコンソールのスタイリッシュな外観をさらに引き立たせている。

スマートフォンやオーディオソースをPCMとつなぐことで、より充実したインフォテインメントを可能にする。グローブボックス内のユニバーサルオーディオインターフェースに加えて、オプションの「コネクト・プラス」を装備した場合は、センターコンソールのiPodインターフェースによって接続することができる。これにより、iPodやUSBスティックのデータを、PCMのタッチディスプレイやオプションのマルチファンクションステアリングホイールのスイッチを使って、操作することができる。ミュージックコレクションを楽しめるように、CD/DVDドライブに加えて、内蔵型ハードディスクドライブや2つのSDカードリーダーも装備されている。

ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメント(PCCM)

PCCMは1DINサイズで3.5インチディスプレイ装備

この最新のPCMと同様の機能を追求したのが、ポルシェの旧型車向けのPCCMだ。PCCMには2つのバリエーションがあり、オリジナルのヘッドユニットを車種に応じて、1DINまたは2DINユニットに置き換えることができる。どちらのインフォテインメントシステムにも、高解像度のタッチスクリーンと、「DAB+」やApple「CarPlay」などの最新機能、ナビゲーションシステムが装備される。

PCCMは1DINサイズで、2つの回転ダイヤル、6つのボタン、タッチセンサー式3.5インチディスプレイによって操作できる。ルート案内は、2Dまたは3Dビューの矢印表現で行われる。対応するSDカードの地図データは、ポルシェ・クラシックのオンラインショップまたはポルシェの販売店を通じて注文できる。

PCCMは、DAB+を利用してデジタルラジオが受信できる。このデバイスのハイライトは、Apple CarPlayの組み込みだ。iPhone5以降のすべてのユーザーは、iPhoneアプリを使用して、運転中にメディアの再生やナビゲーションなどが利用できるようになった。メディア再生は、SDカード、USB、AUX、Bluetoothを通じて行うこともできる。

PCCMは、ブラック仕上げの表面とダイヤルスイッチにより、ポルシェのクラシックカーのダッシュボードに調和させている。ポルシェのロゴが特長で、1960年代の最初の911モデルと1990年代初頭の最後の空冷911モデル(「993型」)に適している。

2DINサイズの7インチタッチスクリーンを採用したPCCMプラス

ポルシェ・クラシックは、1990年代に製造された「996型」の911と「986型」の『ボクスター』向けに、2DINサイズの高解像度7インチタッチスクリーンを備えた「ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメントプラス(PCCMプラス)」システムも開発した。PCCMプラスは、クラシックスポーツカーの雰囲気に合うようにデザインされた。アンプ、スピーカー、アンテナなど、車両にすでに取り付けられている部品は、そのまま使用できる。

タッチスクリーンやボタンによる操作感覚は、最新のポルシェ車と同様、直感的に行えるようにした。ポルシェ独自の「POI(ポイント・オブ・インタレスト)」を備えた最新の車載ナビゲーションシステムも利用できる。ルート案内は、2Dまたは3Dビューで行う。PCCMと同様、マップデータとその更新データは、ポルシェ販売店で購入できる。

メディア再生は、SDカード、USB、AUX、Bluetoothを介して可能だ。PCCMと同様に、PCCM プラスもApple CarPlayに対応する。また、この新しい2-DINユニットは、グーグルの「Android Auto」にも対応している。

《森脇稔》

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