アウディ A6 アバント 新型に新世代PHV、燃費52.6km/リットル…欧州発表

EVモードは最大51km

3種類の走行モードが切り替え可能

航続拡大を支援する予測効率アシスト

アウディ A6 アバント 新型のPHV「55 TFSI e クワトロ」
アウディ A6 アバント 新型のPHV「55 TFSI e クワトロ」全 13 枚

アウディは4月27日、新型『A6アバント』(Audi A6 Avant)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「55 TFSI e クワトロ」を欧州で発表した。

同車には、直噴ガソリンターボエンジンを基本にした新世代のPHVシステム、「TFSI e」が搭載されている。TFSI eの名称は今後、アウディのPHVに広く使用されていく予定だ。

EVモードは最大51km

55 TFSI e クワトロの新世代のPHVパワートレインは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力252ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせる。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは367ps、トルクは51kgmを獲得する。4輪を駆動する4WDの「クワトロ」となり、強力なPHVパワートレインは、0~100km/h加速5.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

アウディ A6 アバント 新型のPHV「55 TFSI e クワトロ」アウディ A6 アバント 新型のPHV「55 TFSI e クワトロ」

トランスミッションは7速「Sトロニック」だ。二次電池(バッテリー)は蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンで、トランク床下に搭載した。このため、荷物スペースは犠牲にしていない。荷室容量は405リットルで、後席を倒せば、最大で1535リットルに拡大する。

EVモードでは、最大51km(WLTPモードによる計測)のゼロエミッション走行を可能にする。この効果で、欧州複合モード燃費は52.6km/リットル、CO2排出量は44g/kmを実現している。

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3種類の走行モードが切り替え可能

また、EVモードの最高速は135km/hとした。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ2時間30分だ。

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55 TFSI e クワトロには、3種類の走行モードを採用する。「EV」、「ホールド」、「ハイブリッド」だ。モードボタンで、ドライバーはこれら3つの基本設定から選択し、電動ドライブの優先などのモードが選べる。

ハイブリッドモードでは、PHVシステムが最大限の効率を得るために、電気モーターとエンジンのバランスを追求する。ホールドモードでは、現在のバッテリーの充電状態が維持されるようにする。エンジンを停止させた状態で、一定時間コースティング(惰性走行)することもできる。

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航続拡大を支援する予測効率アシスト

「予測効率アシスト」(PEA)は、航続の拡大を追求する支援システムだ。ナビゲーションデータと予測効率アシスト、車両センサーシステムの情報を利用して、ルート全体の大まかな計画と、細かい計画を作成する。そして、ドライバーがアクセルペダルから足を離す必要がある状況を認識。走行中のドライバーには、ディスプレイからの情報と、アクティブアクセルペダルによる触感フィードバックが得られるようにした

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ドライブ途中での充電は、「myAudi」アプリで計画できる。myAudiアプリを利用すれば、現在の充電状態や走行可能距離を知ることができる。ドライバーは、充電の開始や空調コントロールを遠隔操作して、あらかじめ設定した時間に起動させることが可能だ。アウディe-tron充電サービスも利用でき、ヨーロッパの11万を超える充電ポイントへのアクセスを容易にしている。

エクステリアは、「Sラインエクステリアパッケージ」と「ブラックスタイリングパッケージ」が標準装備される。ブラック仕上げのドアミラーミラーハウジング、プライバシーガラスも標準だ。マトリクスLEDヘッドライト、スポーツシート、アウディバーチャルコックピット、スポーツサスペンション、19インチアルミホイール、赤いブレーキキャリパーなどが採用されている。

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《森脇稔》

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