初代『レガシィ』から『インプレッサWRX』など30年に渡りスバルの走りを支えてきた水平対向4気筒「EJ20」。2019年の生産終了に伴い、『WRX STI EJ20 ファイナルエディション』が555台限定で販売された。ファインチューニングされたEJ20のみならず足回りや内外装に至るまで、特別仕様に仕立て上げられた。
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「EJ20」エンジン生産終了、ファイナルエディション初公開へ…東京モーターショー2019
SUBARU(スバル)は9月25日、東京モーターショー2019の出展概要を公表した。それによると、次期型『レヴォーグ』(プロトタイプ)のワールドプレミアに加えて、特別仕様車『WRX STI EJ20 ファイナルエディション』(プロトタイプ)も初公開される。
国内営業本部マーケティング推進部の永来宏行主査は「EJ20エンジンを搭載したWRX STIは今、国内市場でしか展開していないが、このSTIが2019年12月末を持って受注を終了し、19年度内に生産を終了する形になる」と説明。
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EJ20最後の年に約1000台のインプレッサが集結、ペターもデモランで箱乗り…スバル WRX ファンミーティング
11月9日、新城市「ふれあいパークほうらい」で、これまでにない規模のファンミーティングが開催された。「EJ20」エンジン生産終了にともないSUBARU(スバル)が企画したものだが、会場に集められた車両はおよそ1000台。すべてがEJ20を搭載した『インプレッサ』、『WRX STI』だ。
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【懐かしのカーカタログ】名機「EJ20」を語る上で外せない2台…初代レガシィ&インプレッサWRX STI
平成から令和へと元号が変わった2019年。自動車業界でもさまざまな節目があった。そのなかのひとつが、スバルの「EJ20」エンジンの生産中止。実に30年もの長きにわたりスバル車に搭載され、第一線で実力を発揮し続けた名機が姿を消す。
ご承知のとおりEJ20は1989年1月、初代の『レガシィ』とともにデビューした。その直前には、米アリゾナ州のテストセンターにおいて平均速度223.345km/hのFIA公認10万km世界速度記録を達成。スバル『1000』に始まり『レオーネ』まで同じく長くスバル量産車の主力エンジンだった“EA型”に代わる新時代エンジンとしての任を負っての登場だった。
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さらばEJ20エンジン、30年目の集大成[詳細画像]
スバルの主力エンジンであるEJ20型水平対向エンジンの最後を飾る『WRX STI EJ20ファイナルエディション』。1989年『レガシィ』に搭載されて以来スバルの走りを支えてきたEJ20水平対向エンジンは、2019年をもって生産終了した。勇退を飾るWRX STI EJ20ファイナルエディションは555台限定での抽選販売となった。
さらばEJ20エンジン、30年目の集大成 画像
女性レーサー猪爪杏奈が試乗「オーナーに会ったら話しかけたい!」
スバルの水平対向エンジン「EJ20」の生産終了に伴い555台限定で最終型として発売された『WRX STI EJ20 ファイナルエディション』を、東京と箱根ターンパイクの往復コースでドライブさせていただきました。
このままレースに参戦しそうな存在感
外観は、停車しているだけで力強いオーラがあり、カッコ良すぎる佇まいに心が躍りました。スバルのブルーカラーとフロントの赤ライン、ゴールドの19インチのアルミホイール、さらにSTIロゴが付いたブレンボ製のブレーキキャリパーも加わって、通りすがりで誰もが振り向くレーシングカーのような存在感が際立ちました。私が今年フル参戦する「ピレリスーパー耐久レース」にこのまま混ざっていても良いほど(笑)
女性レーサー猪爪杏奈が試乗「オーナーに会ったら話しかけたい!」 画像
EJ20よ感動をありがとう…スバリスト片岡英明が試乗
1989年にデビューし、令和の時代まで第一線で活躍を続けたスバルの1994cc・EJ20型水平対向4気筒DOHCインタークーラー付きターボには深い思い入れがある。このエンジンを積むスバル車を愛車にして、少なくとも30万kmは走った。雑誌などの撮影で乗ったEJ20型DOHCターボを含めれば、走った距離は40万kmを超えているはずだ。だから、今でも親しみと愛着を抱いている。