観光バス・高速バスは「外気導入固定運転」…新型コロナウイルス対策の新生活様式

三菱ふそう:観光バスの新型コロナウイルス新生活様式対応への機能

WILLERがwithコロナ対策第一弾、6月1日より運行再開

東京都、バス事業者向け安全・安心確保緊急支援事業の募集を開始

三菱ふそうエアロクィーン
三菱ふそうエアロクィーン全 10 枚

三菱ふそう:観光バスの新型コロナウイルス新生活様式対応への機能

バス・トラックメーカーの三菱ふそうでは、今後の新型コロナウイルス対策の新生活様式の一つとして、観光バス・高速路線バスの運行において「外気導入固定運転」を推奨している。バス車内の換気を推し進め、室内の「密閉」を防止する。

通常、大型観光バスの室内換気に関しては、車両後方の強制排気(強制的換気)と自然換気を設定している。「自動運転モード」では、室内循環と外気導入を自動で切換え、快適な室内環境を提供しているという。

提案する「外気導入固定運転」では、約5分で室内の空気を入れ替えることができるという。マイクロバスでは、同様に約6~7分で入れ替えることができるそうだ。

路線バスのエアコンに外気導入モードはないが、乗降時のドア開閉時換気で室内換気は確保されている。各路線バス事業者ですでに実施している一部窓開放で、さらに換気性能アップが見込まれる。

三菱ふそう製バスの換気性能(外気導入時)
大型観光バス:エアロクイーン・エアロエース(HD、SHD)…5分
大型観光バス:エアロエースショートタイプMM…4分
大型路線バス:エアロスター…5分(換気扇2個追加時)
小型バス:ローザ(ホイルベースE・G)…6分(換気扇なし)
小型バス:ローザ(ホイルベースJ)…7分(換気扇なし)WILLERの高速バス、WILLER EXPRESSWILLERの高速バス、WILLER EXPRESS

WILLERがwithコロナ対策第一弾、6月1日より運行再開

高速バス「WILLER EXPRESS」を運行するWILLER EXPRESS(ウィラー)は、“withコロナ”の長期化を見越し、運行再開に向け、3密回避および衛生管理の対策を整えた。

具体的には次の4点。
(1)5分で車内の空気を入れ替えられる外気モードを常時稼働した換気により、密閉回避。
(2)隣の空席を確約する車内のフィジカルディスタンシング(ソーシャルディスタンシング)により、密集回避。
(3)運行毎に使い捨てするフェイスカバーを装着した、飛沫感染対策カノピーの設置により、密接回避。カノピーは、従来からリラックスシートに搭載されている、プライベート空間を作るために乗客の頭部を覆うフード。
(4)乗車前の検温実施により、衛生管理。

運行再開は6月1日発より、東京~仙台、東京~新潟、東京~長野、東京~名古屋、東京~大阪、大阪~名古屋、大阪~広島の7路線、いずれも昼行便。乗車券はは、6月出発分は5月22日から発売開始、7月出発分は6月中旬の販売を予定している。WILLERによる対策:密集回避WILLERによる対策:密集回避

東京都、バス事業者向け安全・安心確保緊急支援事業の募集を開始

東京都と公益財団法人東京観光財団は、4月22日に報道発表した通り、「タクシー・バス事業者向け安全・安心確保緊急支援事業(新型コロナウイルス感染症緊急対策)」について、補助金の申請受付を5月19日から開始した。

補助対象者は都内に営業所があるバス事業者などで、観光バス(観光周遊および空港アクセスなど)における感染拡大防止を目的とした事業を支援する。

主な補助対象として、観光バスなどの乗客および乗務員双方の安全安心を確保するための事業があげらける。具体的にはバス車両内において、感染症の拡大防止のための備品調達(感染防止仕切り板、サーモグラフィ)などがある。さらに、バスなどに係る風評被害払拭のための広告宣伝などの事業も対象だ。

補助率は事業経費の4/5以内とし、1台当たり8万円を限度額とする。補助事業の実施期間は、交付決定日から2021年1月15日まで。2020年4月1日以降で交付決定前に着手した事業も、実施が確認できれば対象とすることができる。申請期間は2020年11月30日まで(消印有効)。ただし補助金申請額が予算額に達した時点で受付を終了する。申請書類や手続き方法などについては東京観光財団ホームページに掲載されている。

《高木啓》

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