『DIATONE SOUND.NAVI』の対応力を解析---いかなるシステムでも楽しみ尽くせる!?

DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ300PREMI-3
DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ300PREMI-3全 8 枚

この4月、『DIATONE SOUND.NAVI』の2020年モデル『NR-MZ300PREMI-3』が、最新地図データを搭載して新登場した。それを踏まえて改めて、当機の“凄さ”の再検証を試みる。今回着目するのは“対応力”の高さ。そこのところを徹底的に解析する。

『DIATONE SOUND.NAVI』なら、「ナビを換えただけ」で音が良くなる!

通常の「タイムアライメント」が適応される場合のシステム例。通常の「タイムアライメント」が適応される場合のシステム例。

音に特化した“ハイエンドAV一体型ナビ”の代名詞、『DIATONE SOUND.NAVI』。当機は、“対応力”が図抜けて高い。

その中身を1つ1つ、カーオーディオに興味を持ち始めたばかりの方々にもご理解いただけるように、噛み砕いて解説していこう。

「マルチウェイ・タイムアライメント」が適応されるときのシステム例。「マルチウェイ・タイムアライメント」が適応されるときのシステム例。

まず『DIATONE SOUND.NAVI』なら、「ナビを換えただけ」でも音が良くなる。つまり、純正スピーカーシステムに組み込んでも強力な“対応力”を発揮するのだ。

音が良くなる理由は2つある。1つは「出力される音楽信号が高解像度だから」だ。スピーカーの性能がそれなりだったとしても、送られてくる信号の質が上がれば再生音の質は確実に良化する。

「マルチウェイ・タイムアライメント」の仕組み。「マルチウェイ・タイムアライメント」の仕組み。

そして理由の2つ目は、「サウンドチューニング能力が優れているから」だ。市場にはサウンドチューニング能力が高いユニットが多々あるが、『DIATONE SOUND.NAVI』はそれらと一線を画す。他にはないスペシャルな機能も搭載されているからだ。

その機能の名は、『マルチウェイ・タイムアライメント』だ。で、当機能の特長は以下のとおり。通常のハイエンドカーオーディオシステムでは、トゥイーターとミッドウーファー(ドアスピーカー)それぞれの音楽信号が個別に制御(マルチ制御)されることとなる。その理由はいくつかあるのだが、主には「音の到達タイミングを揃えたいから」だ。カーオーディオではすべてのスピーカーがバラバラな場所に装着されている。結果、音の到達タイミングもまばらになるので、ステレオイメージが崩れがちだ。しかし「タイムアライメント」という機能を使うとそれへの対処が可能となる。スピーカーの発音タイミングを制御できるので、音の到達タイミングを揃えられる。結果、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せる。

「仮想3ウェイ制御」の実行例。「仮想3ウェイ制御」の実行例。

ただし、このような制御方法を実践するには、信号の伝送回路も別々にしなければならない。ところが『マルチウェイ・タイムアライメント』ではなんと、トゥイーターとミッドウーファーの配線が共通でも(信号を同一ケーブルで伝送しても)、個別に制御した情報をそのまま各スピーカーユニットに伝達できる。ゆえに「ナビを換えただけで」、つまり「ケーブルも純正のままでも」ハイエンドシステムと同様な「サウンドコントロール術」の運用が可能となる、というわけなのだ。

『DIATONE SOUND.NAVI』ならスピーカー交換をしたシステムにおいても、
独特なサウンド制御が可能に!

『DIATONE SOUND.NAVI』のチューニング設定画面。『DIATONE SOUND.NAVI』のチューニング設定画面。

そして『DIATONE SOUND.NAVI』は、スピーカー交換をしてそれを当機に内蔵されているパワーアンプで駆動するシステムを組んだときにも、高い“対応力”を発揮する。

まず、「フロントスピーカーを内蔵アンプの2chだけで鳴らす」システムを組んだときでも、フロントスピーカーの個別制御が可能となる。ちなみに、通常のハイエンドメインユニットではフロントスピーカーのマルチ制御をするためには、内蔵パワーアンプの4chすべてをフロントスピーカーにあてがう「マルチアンプ接続」が実行されることになる。

『DIATONE SOUND.NAVI』のチューニング設定画面。『DIATONE SOUND.NAVI』のチューニング設定画面。

なおそれを実行すると、リアスピーカーは鳴らせなくなる。しかし『DIATONE SOUND.NAVI』では、2chだけでフロントスピーカーをマルチ制御できるので、リアスピーカーは生かしておける。この違いも結構大きい。

そして『DIATONE SOUND.NAVI』でも、フロントスピーカーを「マルチアンプ接続」で鳴らすことももちろん可能だ。これをしてもしなくてもフロントスピーカーの個別制御は可能だが、「マルチアンプ接続」を選択すると、各スピーカーをよりトルクフルに動かせるので、その分音が良くなる。

『DIATONE SOUND.NAVI』のチューニング設定画面。『DIATONE SOUND.NAVI』のチューニング設定画面。

『DIATONE SOUND.NAVI』はこのとき、さらにスペシャルな「サウンドコントロール術」を運用できる。その名は「仮想3ウェイ制御」だ。

「仮想3ウェイ制御」とは、「2ウェイスピーカーをあたかも3ウェイシステムであるかのように扱える」という制御方式だ。やはりここでも『マルチウェイ・タイムアライメント』が力を発揮する。当機能を活用すると、ミッドウーファーの再生信号を2分割して中音と低音の個別制御が可能となるのだ。そしてこれにより、2ウェイシステムで起こりがちな“とある問題”を解決できる。

とある問題とは、以下のような状況のことを指す。ミッドウーファーは低音から中音までの再生を担当するのだが、低音と中音とでは実は、音の伝わり方が少々異なる。ゆえに2ウェイシステムでは、中音と低音の“鳴り方”のバランスが狂いがちだ。ホームオーディオのように左右のスピーカーと正対できるのであれば問題は起こらないのだが、クルマの場合はスピーカーと正対できない。さらには、リスナーに対するミッドウーファーの角度が左右で異なっている。ゆえに、中音と低音とでピントに“ズレ”が生じてしまうのだ。

しかし『マルチウェイ・タイムアライメント』を活用して中音と低音とを個別制御すると、ピントのズレをアジャストでき、ステレオ感が一層リアルになる。

2ウェイシステムの限界を越えられる! そしてさらには…。

『DIATONE SOUND.NAVI』ではさらに、外部パワーアンプを使用する本格システムを組んだときにもまた、高い“対応力”を発揮する。

そうである理由は2つある。1つは「『高音質外部出力』が備えられているから」だ。『DIATONE SOUND.NAVI』は、外部音声出力の回路にも工夫が凝らされていて、外部パワーアンプへと高品質な音声信号を送り込める。

そして2つ目の理由は、「システムレイアウトの選択肢が多いから」だ。『マルチウェイ・タイムアライメント』を活用することにより、外部パワーアンプを使ったときでもさまざまなシステムレイアウトを構築でき、それぞれで高度な「サウンドコントロール術」を実践できる。リアスピーカーを生かしたままフロント用の2ch分の出力だけで高度に2ウェイスピーカーをコントロールできるし、「マルチアンプ接続」をする際にはもちろん「仮想3ウェイ制御」も行える。

また『DIATONE SOUND.NAVI』なら、「3ウェイスピーカーシステム」も理想的に制御できる(内蔵パワーアンプ、外部パワーアンプどちらを使った場合にも)。『マルチウェイ・タイムアライメント』を活用することで、計6つのフロントスピーカーを個別かつ緻密にコントロールできるのだ。出力が「4ch」分しか備わっていない通常のメインユニットでは「フロント3ウェイシステム」の構築には制限が出てくるが、『DIATONE SOUND.NAVI』ならそうはならない。

このように『DIATONE SOUND.NAVI』なら、ライトシステムでもハイエンドシステムでも、これならではの高音質再生が可能となる。ここまでの“対応力”を発揮するメインユニットは他にない。クルマの中で好きな音楽をより良い音で楽しみたいと思ったら、『DIATONE SOUND.NAVI』が頼りになる。ご注目を。

『DIATONE SOUND.NAVI』なら、いかなるシステムでも楽しみ尽くせる!? その“対応力”を徹底解析!!

《太田祥三》

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