VW アルテオン に改良新型、シューティングブレーク も登場…欧州発表

シューティングブレークは軽快なワゴン

新デザインのエクステリア

新世代車台の「MQB」が広い室内空間を実現

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク と アルテオン 改良新型
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク と アルテオン 改良新型全 27 枚

フォルクスワーゲンは6月24日、『アルテオン』(Volkswagen Arteon)の改良新型を欧州で発表した。

アルテオンは2017年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2017でワールドプレミアされた。『パサート』の上に位置する4ドアクーペとして開発され、スポーツカーの要素に、エレガンスやファストバックの空間を融合させたデザインが特長だ。

シューティングブレークは軽快なワゴン

このアルテオンがデビューから3年以上が経過して、初の本格改良を受けて、改良新型が欧州で発表された。同時に、『アルテオン シューティングブレーク』も発表されている。

フォルクスワーゲン・アルテオン 改良新型フォルクスワーゲン・アルテオン 改良新型

シューティングブレークとは、もともと狩猟を行うために、猟犬や猟銃などを積み込めるようにした車両を意味していた軽快なワゴンだ。現在では、ワゴンの一形態としてシューティングブレークが用いられ、例えばメルセデスベンツは、『CLA』にシューティングブレークを設定している。

フォルクスワーゲンは、上級4ドアクーペのアルテオンに「シューティングブレーク」を初めて設定した。アルテオン シューティングブレークは、ダイナミックかつエレガントで、エステート(ワゴン)に柔軟なコンセプトを与えるという。

フォルクスワーゲン・アルテオン 改良新型フォルクスワーゲン・アルテオン 改良新型

新デザインのエクステリア

改良新型アルテオンとアルテオンシューティングブレークは、表現力豊かで前衛的なデザインが特長だ。新しい連続ライトストリップを備えたフロントエンド、印象的なクロームバー、バンパー下部の新しい空気取り入れ口などがある。新デザインのフロントグリルとロング&ワイドなボンネットが組み合わされて、新たな表情を作り出した。ヘッドライトとテールライトには、最新のLEDテクノロジーが採用されている。

フォルクスワーゲン・アルテオン 改良新型フォルクスワーゲン・アルテオン 改良新型

改良新型アルテオンとアルテオンシューティングブレークは、どちらもアスレチックなボディラインを持つ。ただし、Bピラーから後方にかけては、両車のデザインは大きく異なる。4ドアクーペでは、ルーフとサイドウィンドウのボトムラインが、Bピラー以降で並行なデザインとした。一方、シューティングブレークでは、ルーフとウィンドウのボトムラインがリアに向かって延長され、ルーフスポイラーが装着される。

シューティングブレークのサイドクォーターウインドウは、上側のラインをルーフと並行に配した。下側のラインは、Dピラーに向かって上方にカーブしており、サイドクォーターウインドウの面積が狭くなっている。これらのすべての要素が一体となって、シューティングブレークのスポーティなリアスタイルを追求しているという。

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新世代車台の「MQB」が広い室内空間を実現

改良新型アルテオンとアルテオンシューティングブレークでは、ドライバー、乗員、荷物のための充分なスペースを持たせた。フォルクスワーゲンによると、これは新世代モジュラー車台の「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)の効果になるという。

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後席足元のレッグルームは、最大で1016mmとした。フォルクスワーゲンによると、このクラスのベンチマークになるという。シューティングブレークでは、ルーフのデザインを工夫することにより、フロントとリアの両方で、ゆとりの頭上空間を実現する。

後席の背もたれは、4ドアクーペ、シューティングブレークともに、非対称に折りたたむことができる。 荷室容量は4ドアクーペが563リットル、シューティングブレークが565リットル。後席を折りたためば、荷室容量は4ドアクーペが1557リットル、シューティングブレークが1632リットルに拡大する。4ドアクーペ、シューティングブレークともに、有効荷室長は最大2090mmとしている。

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《森脇稔》

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