キャデラック初のEV『リリック』、8月発表へ…ティザーイメージ[動画]

GMの新EVプラットフォーム

リリックはEVクロスオーバー車

復活のハマーEVと車台を共用

新開発の「アルティウム」バッテリー

キャデラック・リリック
キャデラック・リリック全 6 枚

キャデラックは6月25日、ブランド初のEVの『リリック』(Cadillac LYRIQ)のショーカーを8月6日に初公開すると発表した。キャデラックは、同車のティザーイメージを配信している。

リリックは、キャデラックの1世紀以上に及ぶ革新に基づいて、ブランドの新しい章の始まりを示す1台となる。リリックは、オールエレクトリックモデルで、モビリティとコネクティビティの境界と限界を再定義するという。

現在キャデラックは、ドライバーと車両の連携を重視しており、将来に向けて土台を築いている。新型『エスカレード』に搭載された自動車初の湾曲型OLEDディスプレイや「AKG」スタジオリファレンスシステム、部分自動運転の「スーパークルーズ」などが、その好例となる。

GMの新EVプラットフォーム

キャデラック・リリックキャデラック・リリック

キャデラック リリックは、GMの新しいEVプラットフォームを使用したブランド初のEVになる。GMは、完全に電動化されたモビリティ未来の創造に向けて、キャデラックが他ブランドに先行することを明らかにしている。

キャデラックは2021年までに、半年に1車種のペースで新型車を発表する計画だ。この計画に沿って、すでに、新型『XT6クロスオーバー』と新型『エスカレード』、セダンの『CT4』(BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』、メルセデスベンツ『Cクラス』に対抗)や、『CT5』(BMW『5シリーズ』、アウディ『A6』、メルセデスベンツ『Eクラス』に対抗)が発表されてきた。この計画からデビューする最新モデルが、ブランド初のEVのリリックとなる。

キャデラック・リリックキャデラック・リリック

リリックはEVクロスオーバー車

キャデラック リリックは、EVクロスオーバー車になる。キャデラックによると、リリックはラグジュアリーとイノベーションの象徴であり、同時にキャデラックをモビリティの頂点へと導くモデルになるという。

GMの次世代グローバルEVプラットフォームGMの次世代グローバルEVプラットフォーム

キャデラック リリックに初めて搭載されるGMの次世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックリリックに続いて、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの次世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。手頃な価格のピックアップトラック、SUV、クロスオーバー車、乗用車、商用車を開発するのに、充分な柔軟性を備えているという。

GMの次世代グローバルEVプラットフォームGMの次世代グローバルEVプラットフォーム

復活のハマーEVと車台を共用

キャデラックリリックに続いて、このグローバルEVプラットフォームが採用されるのが、現在開発を進めているGMC ブランドの『ハマーEV』だ。およそ10年ぶりの復活となるハマーは、GMCブランドの電動ピックアップトラックとして登場する予定。ハマーEVには、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmというパワフルなモーターを搭載する。0~96km/h加速は3秒の性能を備えているという。

GMの次世代グローバルEVプラットフォームGMの次世代グローバルEVプラットフォーム

このEVプラットフォームの最も優れた点は、GMが世界中で展開するラインアップに搭載できるようデザインされたドライブユニットとバッテリーセルだ。駆動方式は、前輪駆動、後輪駆動、4WDの全てに対応できることに加え、車体や顧客のニーズに合わせてバッテリーの容量やレイアウトを調整できる。

新開発の「アルティウム」バッテリー

GMが新開発した「アルティウム」バッテリーは、大容量のポーチ型のセルを、バッテリーパック内で垂直または水平に積み重ねることができるのが特長だ。これにより、エンジニアは車両の設計ごとに、バッテリーの蓄電容量とレイアウトを最適化できる。アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhになる。

アルティウムバッテリーを搭載するキャデラックリリックは、DC急速充電に対応する。その多くが、400Vのバッテリーパックと最大出力200kWの急速充電機能を備えている。800Vのバッテリーパックと出力350kWの急速充電機能も用意される予定、としている。

《森脇稔》

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