BMW 5シリーズ 改良新型を生産開始 7月中に欧州発売

48Vのマイルドハイブリッドを拡大展開

新デザインの前後マスクを採用

BMWオペレーティングシステム7.0

BMWのドイツ・ディンゴルフィンク工場で生産が開始された5シリーズ改良新型
BMWのドイツ・ディンゴルフィンク工場で生産が開始された5シリーズ改良新型全 20 枚

BMWは、改良新型『5シリーズ』(BMW 5 Series)のセダンと「ツーリング」の生産を、ドイツ・ディンゴルフィンク工場で開始した。7月中に、欧州市場で発売される予定だ。

48Vのマイルドハイブリッドを拡大展開

改良新型では、48ボルトのマイルドハイブリッドテクノロジーを4気筒と6気筒エンジンを搭載する全てのモデルに拡大展開し、燃費向上と走行の快適性を追求している。パワフルな電圧48ボルトのスタータージェネレーターと第2のバッテリーを搭載することで、ブレーキエネルギーの回生量や電力量を大幅に増加させているという。この電気エネルギーは、電装品に電力を供給するだけでなく、エンジンの負荷を軽減させたり、パワーを高めたりするためにも使用される。

このスタータージェネレーターは、瞬時に11hpの電気ブースト効果を生み出し、追い抜きや追い越しがさらにダイナミックに行えるようになる。また、このパワフルなスタータージェネレーターは、定速走行時にエンジンを補助することで効率を高め、オートスタートストップ時やコースティング機能を使った走行中の快適性を向上させている。

新デザインの前後マスクを採用

エクステリアは、スポーティな優美さとクリーンなサーフェスが特徴だ。緻密な変更により、セダンの存在感やスポーティなスタイルを、より鮮やかに表現することを目指した。

キドニーグリルは幅と高さを増し、フロントバンパーに向かってさらに下がり、一体型のサラウンドで周囲を取り囲んだ。細身の輪郭のヘッドライトを採用する。2つのU字型、またはオプションのL字型に配置された2つのデイタイムランニングライトが、新しいライトグラフィックを生み出している。BMWのドイツ・ディンゴルフィンク工場で生産が開始された5シリーズ改良新型BMWのドイツ・ディンゴルフィンク工場で生産が開始された5シリーズ改良新型

アダプティブコーナリングライト機能とマトリックステクノロジーによる幻惑防止ハイビーム機能を含む「BMWセレクティブビーム」と、ハイビームアシスタント機能を採用した新しいフルLEDヘッドライトが、オプションで用意されている。「BMWレーザーライト」も、全モデルにオプション設定された。オプションのヘッドライトは、外側のデイタイムランニングライトが、ウインカーを兼ねている。

リアは、テールライトにブラックの縁取りと新しいL字型のグラフィックを採用した。テールライトとブレーキライトは、3次元的デザインのアウターレンズに一体化されており、光源部分を共有している。全モデルが、装備ラインやエンジンバリエーションに関係なく、台形のテールパイプフィニッシャーを装備した。

BMWオペレーティングシステム7.0

インテリアは、10.25インチ(標準装備)または12.3インチ(オプション)のコントロールディスプレイ、デザインが一新されたセンターコンソールの操作部、マルチファンクションスイッチの配置を変更したスポーツレザーステアリングホイールなどを装備する。拡張機能付きのオートマチッククライメートコントロールも採用された。BMW 5シリーズ改良新型BMW 5シリーズ改良新型

また、各種の調節機能を備えたMマルチファンクションシート、新しいインテリアトリムストリップ、センサテックパーフォレーテッドトリムのシート表皮などが、新たなオプション装備として追加されている。

標準装備される「BMWライブ・コックピット・プラス」とオプションの「BMWライブ・コックピット・プロフェッショナル」のいずれも、新たに「BMWオペレーティングシステム7.0」を採用しており、さらに多くのデジタルサービスが提供される。新しいクラウドベースのナビゲーションシステムが「BMWマップス」だ。これは、ルートや到着時間を早く、正確に計算し、短いインターバルでリアルタイム交通情報を更新できるようにするもの。さらに、任意の単語を入力してドライバーが目的地を検索できるようになった。「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も機能が拡張され、標準装備されている。

改良新型には、スマートフォンインテグレーション機能が標準装備され、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」の両方に対応した。また、リモートソフトウェアアップグレードも新機能のひとつだ。車両機能の強化や追加のデジタルサービスを、無線で取り込めるようにしている。

《森脇稔》

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