最後の石炭列車にちなんだデザイン…秩父鉄道が石炭運搬貨車の引退記念乗車券 7月11日から

乗車券部分は、駅発売分が「武川から影森まで」、通信販売分が「影森から武川まで」で、地色も異なる。
乗車券部分は、駅発売分が「武川から影森まで」、通信販売分が「影森から武川まで」で、地色も異なる。全 1 枚

埼玉県の秩父鉄道は、同鉄道で運用していた石炭運搬用貨車オホキ10000形の引退を記念した乗車券を、7月11日から発売する。

オホキ10000形は、1980年に登場。秩父鉄道では、秩父セメント(現・太平洋セメント)の私有貨車として運用されていた。石灰石やセメントなど、粒状の物資を運搬するホッパ車に分類されているが、1979年の第二次石油ショックを契機にセメント生成の原料を重油から石炭に転換するに際し、石炭運搬に使用。形式名は「ホキ10000形」だが、全長が12mを超えるホッパ車であることから、国鉄の貨物輸送基準規定により、頭に「オ」の標記が付けられた。

秩父鉄道では、JR貨物と連絡する三ヶ尻線熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻間の石炭列車で運用されていたが、2月26日限りで廃止。オホキ10000形は国内で最後まで運用されていた石炭運搬貨車だった。

秩父鉄道の運転士が描いたというオホキ10000形のイラストをデザインした台紙にD型硬券乗車券1枚がセットになっており、発売額は820円。12月31日まで熊谷・武川・秩父の各駅と秩父鉄道の通販サイト「ちちてつe-shop」で発売されるが、売切れ次第終了となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  2. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  3. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  4. SHOEIが新型フルフェイスヘルメット『GT-エアーIII』にグラフィックモデル「DISCIPLINE」を設定
  5. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  6. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  7. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  8. レスポンスが春割キャンペーンを開催中、「レスポンス ビジネス」法人プランが無料…4月1日~5月31日
  9. いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
  10. レンジローバー最初のEV、プロトタイプの写真を公開
ランキングをもっと見る