はとバス東京観光、2019年度利用者数は4割減 コロナ禍の2-6月は92.4%減

東京、浅草寺(4月21日)
東京、浅草寺(4月21日)全 7 枚

はとバスは7月15日、2019年会計年度(2019年7月~2020年6月)東京観光利用者数(速報値)を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響が直撃した2~6月は、前年度同期比92.4%減の2万6110名。年間でも前年度比45.2%減の44万7154人の大幅減となった。

日本語コースの年間利用者数は同44.0%減の43万1858人。天候不良や自然災害、新型コロナウイルス感染拡大の影響により前年度を大きく下回った。梅雨の長引きや、8月から10月にかけての度重なる自然災害発生が行楽シーズンの観光に大きく影響した。特に10月の利用者数は同23.5%減の5万7749人と前年度実績を大きく下回った。台風19号の影響で、10月12日の全コースを運休、翌13日にも影響が残り、2日間で214台を運行する予定だったが、実際には13日の夜コース18台のみ。2日間合計で9000人以上の減少となった。

さらに2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、営業を休止する施設が増加し、はとバスでも運休コースが発生した。また、政府の緊急事態宣言発令(同社は休業要請対象外)や都道府県知事の外出自粛要請などを受け、4月8日~6月12日の66日間を全便運休。これらの要因により、2月から6月の利用者数は前年度と大きく乖離した。

予約者数の減少・キャンセルに加え、運休が発生したことから利用者数は2月が44.3%減、3月が93.0%減、4月が99.9%減、5月が100%減、6月が97.4%減となった。例年、3・4月は桜観賞、5月はゴールデンウィークと観光のシーズンで、2018年度の3月~5月の利用者数は年間全体の30.6%を占めたが、2019年度は全体の1.3%にとどまった。6月13日以降は一部コースを再開しているが、感染予防策の一環として、便数を限定・販売席数を制限しており、6月30日までの18日間で124便を運行したが、合計1491人の利用にとどまった。

一方、外国語コース利用者数は同66.3%減の1万5296人。新型コロナウイルス感染症拡大により各国における出国や日本における入国制限が実施される中、同社でも1月以降キャンセルや予約減少の傾向がみられ、4月1日以降の全便を運休した。例年4月はイースター休暇を利用した訪日観光客の利用が多く、この期間を含む全便運休により利用者数は大きく減少した。外国語コースは現在も運休が続いており、運行再開時期は未定だ。

2020年度については、観光バス事業全体で例年の6割程度の回復を見込んでいる。ウィズコロナ時代であることを念頭におき、感染予防に細心の注意を払いながら都内観光を中心に運行コースを増やし、郊外への日帰り・宿泊型のバスツアーについても、各地域の受入れ状況など細やかな情報収集に努め、回復を目指す。はとバス(いすゞガーラ)

《纐纈敏也@DAYS》

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