Go To トラベル 開始直前のエンスト、世論調査で大多数『反対』[新聞ウォッチ]

東京ディズニーリゾートは7月1日からパークを再開。
東京ディズニーリゾートは7月1日からパークを再開。全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

新型コロナウイルスと共存するには、感染防止対策と経済活動を両立させることが必要になるが、そのバランスを上手くとることが、いかに難しいことであるかがよくわかった。

政府は、観光支援事業「Go To トラベル」の補助対象から、感染拡大が急増する東京都を除外して、7月22日から強引に見切り発車するようだが、メディアの世論調査では、このタイミングでの開始に大多数の人が「反対」と回答、スタート直前でエンスト状態のようだ。

きょうの朝日によると、18、19日に実施した全国世論調査では、22日から始めることに、74%が「反対」、「賛成」はわずか19%だったという。開始時期や対象地域を決めるまでの安倍政権の一連の対応も「評価しない」が74%を占めたという。

人気のない鎌倉大仏(3月29日)人気のない鎌倉大仏(3月29日)

日経の世論調査でも22日の開始については「早すぎる」と答えた人は80%もいたという。

さらに、きょうの東京が1面トップで『「GoTo全面延期」62%、緊急事態再発令を66%」と、大見出しで取り上げているが、こちらは共同通信の世論調査の結果である。それによると、「Go To トラベル」を巡り、東京発着の旅行を除外した政府対応を尋ねたところ「全面延期すべきだった」との回答が62.7%に上ったという。「他に感染が拡大する地域も除外」17.0%、「適切」14.0%、「予定通り実施」はわずか4.6%だった。

また、 西村経済再生担当相が「もう誰もやりたくないですよね」と、立場をわきまえずに“泣き言”のように語っていた緊急事態宣言については「再発令すべきだ」との回答は66.4%。「必要ない」が27.7%だったという。

ゴールデンウイークも外国人観光客のインバウンド需要も空振りだった観光業界が、夏休みに入るこの4連休に合わせて開始する「Go To トラベル」のキャンペーンに大きな期待を抱いていることは痛いほどよくわかる。だが、もてなす側の防止対策が万全だとしても、コロナ感染の恐怖が道連れの旅では足が止まる。

2020年7月20日付

●GoTo開始「反対」74%、政権対応「評価しない」74%本社世論調査(朝日・1面)

●新宿駅東西すいすい、JRが自由通路開通(朝日・28面)

●横浜の米軍跡地にテーマパーク構想、TDL級?(朝日・29面)

●消費者庁、コスモ調査、ハイオク虚偽宣伝、景表法違反疑い(毎日・1面)

●企業秘密闇市場で売買、ズームの弱点「数億円」在宅でリスク拡大(日経・1面)

《福田俊之》

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