ヤマハ YZ250F、エンジン性能向上…ワークスマシンをイメージした限定カラーも登場

ヤマハ YZ250F モンスターエナジー ヤマハレーシングエディション
ヤマハ YZ250F モンスターエナジー ヤマハレーシングエディション全 19 枚

ヤマハ発動機は、モトクロス競技用「YZシリーズ」2021年モデル8機種を10月9日および30日に発売する。

『YZ250F』は、マイナーチェンジによりエンジン性能を向上させた。吸気ポート変更により混合気の吸入量を増加させ、カムプロフィール変更によってワークアングルのオーバーラップを減らし、出力向上に貢献。またカムチェーンに耐摩耗性と信頼性を高めるバレル研磨加工を施し、テンショナーにはコイルスプリングの特性を最適化ことで、高回転域でのカムチェーンに対する追従性を向上させた。

また、エアクリーナーボックスのキャップケースにダクトを開け、吸入効率を向上。さらに内部のファンネル廃止と吸気の管長をショート化したことにより、高回転域でのパワー向上に寄与する。さらに、高回転域のパワーとサウンド、消音効果を高次元でバランスさせた新型サイレンサーを採用。容量拡大と減衰特性のチューニングを施すことで、低周波中心のトルクフルなサウンドを活かしながら高周波のノイズ感を抑え、高回転時の滑らかなエンジンフィーリングにも貢献する。

フレームは、『YZ450F』(現行モデル)と同型のバイテラルビームタイプを採用した。タンクレールの薄肉化とダウンチューブの肉厚化を行いながら、軽量化と剛性バランス最適化を両立。さらにエンジンを搭載するブラケット類のセッティング調整を重ね、バンプ通過時の滑らかな車体挙動を実現している。

ヤマハ YZ250F モンスターエナジー ヤマハレーシングエディションヤマハ YZ250F モンスターエナジー ヤマハレーシングエディション

フロントブレーキはピストン大径化、キャリパー形状刷新などでパッド接触面の拡大を図り、制動力とコントロール性を向上。リアブレーキはキャリパーとローターを変更、軽量化と熱容量バランスの最適化により熱歪みを抑え、安定した制動力を発揮する。

クラッチは、ハウジング外郭部の厚みを増すことで17%強度向上を図り、力強いエンジンパワーを確実に路面へと伝達。トランスミッションは、3・4速ギアに表面強度を高めるショットピーニング加工を施し、エンジン性能に対する信頼性を向上している。

吸気ポート、カムプロフィール変更などで性能向上を図ったエンジン(ヤマハ YZ250F)吸気ポート、カムプロフィール変更などで性能向上を図ったエンジン(ヤマハ YZ250F)

YZ250FをはじめとするYZシリーズ2021年モデルは、共通コンセプトの新カラー&グラフィックを採用。さらにYZ250Fには受注期間限定カラーとして「モンスターエナジー ヤマハレーシングエディション」を設定し、ファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現している。

価格はYZ250Fが91万3000円、同モンスターエナジー ヤマハレーシングエディションが92万4000円。YZ450Fが107万8000円、YZ250が73万7000円、YZ125が62万7000円、YZ85LWが51万7000円、YZ85が50万6000円、YZ65が49万5000円。YZ450F/250Fは10月30日発売、そのほかは10月9日発売となる。

軽量化と剛性バランス最適化を両立したフレーム(ヤマハ YZ250F)軽量化と剛性バランス最適化を両立したフレーム(ヤマハ YZ250F)

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  2. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  3. トヨタ『クラウンセダン』は違う---水素を使う理由と苦労をチーフエンジニアが語る
  4. 日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
  5. シトロエン C3エアクロス 新型、間もなくデビューへ…ティザー
  6. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  7. ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
  8. 春爛漫の新潟に名車が集結…20世紀ミーティング2024春季「クラシックカー&バイクの集い」
  9. 「何にでもなれる自由な存在」グランドクロスオーバー、スズキ『GSX-S1000GX』の凄みとはPR
  10. レクサス最小の『LBX』は、「サイズ的ヒエラルキー」から脱却できたのか?
ランキングをもっと見る