キャデラック初のEV、『リリック』発表…新世代の電動クロスオーバー車に

ブランドの新しいデザイン言語

33インチの大型LEDディスプレイ

低重心で前後重量バランスに優れる第3世代のEV車台

後輪駆動が標準でパフォーマンスAWDはオプション

キャデラック・リリック
キャデラック・リリック全 22 枚

キャデラックは8月6日(日本時間8月7日8時)、ブランド初のEVの『リリック』(Cadillac LYRIQ)のショーカーを、米国からオンラインワールドプレミアした。

リリックは、キャデラックの1世紀以上に及ぶ革新に基づいて、ブランドの新しい章の始まりを示す1台となる。リリックは、オールエレクトリックモデルで、モビリティとコネクティビティの境界と限界を再定義するという。

ブランドの新しいデザイン言語

キャデラック初の電動クロスオーバー車のリリックには、ブランドの最新デザイン言語を反映させた。新世代のEVに相応しい新しい顔、プロポーション、存在感をもたらす大胆なデザインを追求した。これは、従来の内燃エンジンとパワートレインの制約を受けない、将来を見据えたビジョンだという。

張りのあるボディラインとクリーンな表面を持つリリックは、力強くモダンであり、低いルーフラインやワイドなスタンスが特長だ。フロースルーのルーフスポイラーなどのディティールは、高速道路での電費を最適化するために、エアロダイナミクス性能に配慮したことを表している。

フロントの「ブラッククリスタル」グリルは、リリックの表現力豊かなデザイン要素のひとつだ。大胆な縦長のスリムなLEDシグネチャーライトとともに、乗員が車両にアクセスした時、ウェルカムの意味を込めて発光する。リアでは、分割されたテールランプに、スリムなLEDが組み込まれている。キャデラック・リリックキャデラック・リリック

33インチの大型LEDディスプレイ

インテリアは、新しい電動車アーキテクチャーが、広々とした空間を演出した。キャデラックのデザイナーは、これをスペースの使い方やさまざまなインテリア要素の配置場所を再定義する機会として利用したという。

その結果、より風通しがよく、ミニマルなデザインとなり、ドライバーや乗員のドライビングエクスペリエンスを高めながら、収納スペースなどの機能を充実させた。また、バックライト付きスピーカーグリル、隠し収納を備えた曲面スクリーンなど、こだわりのあるディテールが導入されている。

乗員が車両に接近していることを感知すると、リリックはドライバーを認識し、シート、ミラー、空調システムなどを最適に調整する。33インチの大型LEDディスプレイには、ドライバーに必要な各種、インフォテインメントコントロール、カメラ映像などを表示する。この新しいディスプレイは、最も高いピクセル密度を持ち、他のモデルよりも64倍多くの色を表現できるという。キャデラック・リリックキャデラック・リリック

低重心で前後重量バランスに優れる第3世代のEV車台

リリックには、GMが新開発した第3世代のEVプラットフォームを搭載する。リリックは、GMの新しいEVプラットフォームを使用したブランド初のEVだ。

リリックに初めて搭載されるGMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックリリックに続いて、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。リリックは、より低い重心とほぼ50/50の前後重量配分により、スポーティでレスポンスに優れ、俊敏な走行を可能にしているという。キャデラック・リリックキャデラック・リリック

後輪駆動が標準でパフォーマンスAWDはオプション

GMが新開発した「アルティウム」バッテリーも採用される。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特長だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。

アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。この中から、リリックには、まず100kWhが搭載される予定。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。多くの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。

自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応している。リリックの場合、後輪駆動が標準でパフォーマンスAWDがオプションとなる。

《森脇稔》

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