コロナ禍にカーシェア利用が増えた人の約8割は電車の代替として利用、ただし利用頻度は「変わらない」が4割以上---。タイムズモビリティは「タイムズカーシェア」の個人会員を対象に「緊急事態宣言期間中のカーシェア利用」についてのアンケート調査を実施した。
調査対象は1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)に住む会員1万2115名、調査期間は7月6~12日、非公開型インターネットアンケートで調査した。
調査で、緊急事態宣言前と期間中のカーシェア利用頻度は「変化なし」ということがわかった。利用頻度は「変わらない」が44%で最も多く、「減った」は37%、「増えた」は18%だった。中古車リース「ニコニコダイレクト」を運営するMICのアンケート調査でも利用頻度は「変わらない」が最も多く、「減った」が「増えた」より多いという結果になっている。
タイムズの調査で、カーシェアの利用が「増えた」と回答した人にその理由を聞くと、約6割が「クルマで買い物に行くことが増えた」と回答し、次に多い「駅などの送迎に利用」を40ポイント以上上回った。「出勤に利用」は11%だった。
緊急事態宣言期間中の利用頻度(宣言前と比較)カーシェアを代替とした移動手段を尋ねたところ、77%がカーシェアを「電車」の代わりに利用した。以降「バス」、「タクシー」、「レンタカー」と続く。
コロナ禍ならではの利用方法をフリーで回答してもらったところ、「公共交通機関の代替」が9%で最も多く、「まとめ買い(買い出し回数を減らすため)」や「通勤・通学」での利用など、カーシェアの利用回数が増えた理由とほぼ同じだ。「テレワーク時の会議場所」「カフェ代わりの休憩場所」といった回答もあった。
緊急事態宣言期間中にカーシェアの利用が増えた理由(利用が「増えた」と回答した人、n=2235)同じくカーシェアを運営するカレコ・カーシェアリングクラブが、移動以外のカーシェア利用目的について尋ねたところ、「移動以外の利用目的では利用しない」という回答が大多数(93.3%)だった。その一方で「休憩・仮眠」(1.3%)や「オンライン会議や資料作成」(1.0%)という回答もあった。
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