フィアットの高性能車部門のアバルトは8月28日、アバルト『595スコルピオーネ・オーロ』(Abarth 595 Scorpioneoro)を欧州で発表した。
同車は、名車アウトビアンキ『A112アバルト』の限定車として、1979年に150台が生産された「A112アバルト・タルガ・オーロ」に敬意を表したモデルだ。アバルト595スコルピオーネ・オーロは、2000台が限定生産される。
アバルト595スコルピオーネ・オーロは、イタリアの「グランツーリスモ」の伝統に従い、ブラックのカラーリング、ゴールドのディテール、洗練されたインテリア、充実した装備などを備える。車名の「スコルピオーネ・オーロ」とは、黄金のサソリを意味している。
ブラックボディにゴールドのアルミホイール
アバルト595スコルピオーネ・オーロアバルト595スコルピオーネ・オーロは、ライフスタイルとパフォーマンスの完璧な融合を目指している。日常の快適性を維持しながら、洗練されたディテールやパフォーマンスを忘れたくない顧客のために開発された。
アバルト595スコルピオーネ・オーロは、1979年のA112アバルト・タルガ・オーロ同様、ブラックのカラーリングをまとう。足元は、光沢ゴールド塗装のアルミホイールで引き締められた。
アバルト595スコルピオーネ・オーロボディカラーはブラックを基本に、ゴールドのストライプを添えた。ブラック以外では、ポディウムブルー、レーシングホワイト、レコードグレイが選択できる。ルーフには、マットブラックのチェスパターンが施された。ドアハンドルやドアミラーカバーもマットブラックで仕上げられる。クールさを強調するために、ボンネットにはサソリのデカールが配された。17インチの「ゴールデン」ホイール、17インチの「ブラック」アルミホイール(オプション)には、ゴールドのアクセントが入る。ホイールセンターキャップには、金色のサソリが添えられた。
ブラック内装にゴールドのアクセント
アバルト595スコルピオーネ・オーロインテリアには、ブラックレザー張りの新しいスポーツシートを装備した。フロントシートのヘッドレストには、イタリア国旗や、「Scorpioneoro」のレタリングが刺繍されている。ブラックのダッシュボードは、マットブラック仕上げが施された。
センタートンネルのゴールドプレートとパーソナライズされたフロアマットも装備されている。コックピットには、限定車を示すシリアルナンバープレートが装着されており、「コレクターズアイテム」となることを狙う
アバルト595スコルピオーネ・オーロインフォテインメントシステムは、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」を搭載した7インチHD 「Uconnect 」システムだ。高解像度モニター、GPSおよびDABデジタルラジオを採用する。出力480Wの「BeatsAudio」システムと、レコーディングスタジオの音響を再現できる最先端のイコライゼーションアルゴリズムを含む8チャンネルのデジタルスピーカーが装備された。
0~100km/h加速7.3秒で最高速218km/h
アバルト595スコルピオーネ・オーロパワートレインには、1.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、大容量のギャレット製ターボチャージャーを装着した。圧縮比は9:1で、燃焼室の温度も最適化された。「レコード モンツァ」のアクティブエキゾーストシステムが装着される。
これらのチューニングにより、最大出力165hp、最大トルク23.5kgmを獲得する。23.5kgmの最大トルクは、2250rpmの低回転域で引き出される。0~100km/h加速は7.3秒、最高速は218km/hだ。80km/hから120km/hの中間加速は、7.8秒となる。
アバルト595スコルピオーネ・オーロトランスミッションは、マニュアルトランスミッションを基本に、パドルシフトを備えた「アバルトロボットシーケンシャルトランスミッション」が選択できる。1.4 リットルの「Tジェット」エンジンは、欧州の排出ガス基準の「Euro6D TEMP」に適合している。
アバルト595スコルピオーネ・オーロ