9月15日、カルロス・ゴーン元会長およびグレッグ・ケリー元代表取締役による金融商品取引法違反に関し、ケリー氏および同社に対する第1回公判が東京地方裁判所で開かれ、ケリー氏は無罪を主張、日産は起訴内容を認めた。
ケリー被告は、ゴーン被告と共謀し、2010年から2017年度のゴーン被告の報酬を実際より約91億円少なく有価証券報告書に記載したとして、日産とともに金融商品取引法違反(虚偽有価証券報告書提出罪)に問われている。
第1回公判の結果を受け、日産自動車は「当社としても、これまで外部弁護士を加えた綿密な社内調査を進め、その調査により固めた確実な証拠を基に、ゴーン氏並びにケリー氏により意図的に行われた重大な不正、並びに企業倫理に対する著しい逸脱行為があったことを確認している。今後、その審理を通じて一連の不正行為に関する真実が裁判所の判決により明示されるものと期待している」とコメント。
また、併せて金融商品取引法違反で法人としての日産自動車同社も起訴されたことについては、極めて重く受け止めて陳謝するとともに、独立性および透明性が向上したガバナンスの改善を進めていくと述べている。
グレッグ・ケリー元代表取締役