三菱電機、省資源・省エネや工場環境改善に貢献する技術・意匠で全国発明表彰を受賞

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三菱電機は9月24日、「令和2年度 全国発明表彰」にて、エアコンの冷媒液化防止の技術が「日本経済団体連合会(経団連)会長賞」を、モーター巻線工法の技術と放電加工機のデザインが「発明賞」をそれぞれ受賞したと発表した。

経団連会長賞を受賞した「誘導加熱を利用したエアコンの冷媒液化防止技術の発明」は、圧縮機モーターを誘導加熱し、圧縮機内部の冷媒の液化防止をすることで、エアコン内の圧縮機の故障を予防。加熱用ヒーターが不要になり、加熱に必要な電力を大幅に削減し、省資源化・省エネルギー化に貢献する。

三菱電機住環境研究開発センターの畠山和徳氏、同社冷熱システム製作所の坂廼邉和憲氏、同社静岡製作所の松下真也氏が経団連会長賞を、三菱電機の杉山武史社長が発明実施功績賞を受賞した。

発明賞を受賞した「直流モータの小型効率化のための高密度集中巻線工法の発明」は、車載機器に搭載されるモーターの製造時において、コイル線が巻かれる磁極を外側に引き出して高密度かつ高速に巻線を行う、回転子の鉄心構造と巻線工法。従来品に比べ、小型化と高効率化を両立した直流モーターの量産を実現する。

受賞者は三菱電機姫路製作所の山本一之氏、同社コンポーネント製造技術センターの田尾幸一氏、同社福山製作所の藤岡裕貴氏。

同じく発明賞の「工場環境を変える超高精度放電加工機の意匠」は、大型の金型を超高精度で製造可能とするワイヤ放電加工機のデザインが受賞対象。ノイズと熱の影響を最小限にするため、加工機の基本構成を見直すとともに、全体を板金でカバーすることで、デザイン性の高い整然とした外観および安全性の向上を実現した。

受賞者は三菱電機デザイン研究所の塚本直也氏、同社名古屋製作所の中島洋二氏および佐々木祐飛氏、三菱電機エンジニアリング名古屋事業所の栗本孝氏。

全国発明表彰は皇室より毎年御下賜金を拝受し、発明協会が主催。我が国における発明、考案または意匠の創作者ならびに発明の実施および奨励に関し、功績のあった人々を顕彰することにより、科学技術の向上および産業の発展に寄与することを目的として行っている。

《纐纈敏也@DAYS》

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