マリンXは10月8日、独自開発の安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載するAIクルーザー『X40コンセプト』を発表した。
X40コンセプトは、より安全な航行を実現するために、独自開発の画像認識AIを活用したシステムを搭載。水上の航行可能エリアと障害物を検知し、画面表示とアラート音で方角とおおよその距離を操船者に知らせる。将来的には自律航行システムへのアップグレードなどクルーザーのブレーンとして進化する。
操船はステアリングの他に、ジョイスティックによるコントロールも可能。停泊中の自船位置を自動で保持するダイナミックポジショニングや船体の揺れを抑えるアンチローリングジャイロなど、優雅な水上体験に欠かせないテクノロジーを厳選して搭載した。
船体のデザインはロボットクリエイター 高橋智隆氏が担当。高さを抑えた特徴的なクーペスタイルは都市部の低い橋桁をくぐるため。スリット入りのシェルに格納された船外機は、デザイン性とメンテナンス性の両立を実現するなど、新しい発想でデザインされている。
X40コンセプト小型船舶の安全航行をサポートするAI船舶制御システムは、段階的な機能拡充を予定。2023年には小型船船舶の自律航行実現を目指す。