ホンダの米国部門は10月12日、『アコード』(Honda Accord)の2021年モデルを米国で発表した。10月13日、全米のホンダディーラーを通じて、発売されている。
ワイドになった新デザインのフロントグリル
2021年モデルのアコードでは、ワイド化された新デザインのフロントグリルを採用する。このグリルには、先進運転支援システム(ADAS)の「ホンダ・センシング」のレーダーユニットがスマートに組み込まれ、より洗練されたエクステリアを実現する。
上級グレードには、新デザインのLEDハイビーム&ロービームが搭載された。フロントバンパーのフォグランプ周りも新デザインだ。新デザインのアルミホイールや、ボディカラーには新色のソニックグレーパールが用意されている。
2021年モデルの全車が、後席に子どもを置き忘れないための「リアシートリマインダー」を標準装備した。上級グレードには、新開発の低速ブレーキ制御システムを搭載している。ホンダ・アコード・ハイブリッド の2021年モデル(米国仕様)
ワイヤレスのCarPlayとAndroidAutoを装備
インテリアは全車に、8インチのディスプレイオーディオタッチスクリーンエンターテインメントシステムが標準装備された。Apple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」も全車標準だ。上級グレードには、ワイヤレスのCarPlayとAndroidAutoが装備されている。
ワイヤレス充電とワイヤレススマートフォンを組み合わせることにより、スマートフォンを車両のUSBポートに接続する必要がなくなった。これにより、CarPlayとAndroidAutoがすぐに使用できるようになった。全グレードのフロントのUSBポートが、アクセスしやすいようにセンターコンソールの前面に移動した。上級グレードには、後席用のデュアル2.5ボルトのUSBポートが採用されている。ホンダ・アコード・ハイブリッド の2021年モデル(米国仕様)
ハイブリッドはより自然な加速感や即時のスロットルレスポンスを追求
2021年モデルでは、ホンダの2モーターハイブリッドシステムがアップデートを受けた。ドライバーのアクセル踏み込み量に合わせて、エンジン回転数が上昇する時、より自然な加速感や、より直接的で即時のスロットルレスポンスを追求しているという。
米国仕様の場合、2.0リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクル「i-VTEC」エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム全体で、212hpのパワーと32.1kgmのトルクを獲得する。ホンダによると、クラスで最も高いパワーとトルクを備えているという。アイドリングストップなどにより、燃費は20.4km/リットルとクラストップレベルの燃費性能も併せ持つ。
2モーターハイブリッド独自のシステム構成のおかげで、アコードハイブリッドは、競合するハイブリッド車よりも、モーターのみでの駆動領域を増やした。また、洗練されたブレーキバイワイヤーテクノロジーが、競合モデルと比較して、より自然で一貫したブレーキ性能とペダルフィーリングを提供し、フットブレーキと回生ブレーキによる減速力の組み合わせを、最適化しているという。
ハイブリッドパワートレインの制御システムは、各コンポーネント間の電力供給を管理し、EVドライブ、ハイブリッドドライブ、エンジンドライブをシームレスに切り替える。ドライバーは、ギアセレクターの後ろにある3つのボタンを使用して、スポーツ、EV、ECONモードを選択し、燃費や出力を高めることができる。
2021年モデルのアコードハイブリッドは、フロントグリルの青い「H」マーク、フロントフェンダーとトランクリッドのハイブリッドエンブレムなどが特長だ。上級の「ツーリング」グレードには、19インチホイールを採用し、スポーティな外観を演出している。