国土交通省は11月4日、東京都内のタクシー事業者が申請していた、マスクを未着用者のタクシー乗車を拒否できることを認可したと発表した。
タクシーは正当な理由なしに乗車を拒否できないことが定められている。都内のタクシー事業者の一部が、正当な利用なしにマスクを着用しない人の乗車を拒否できるよう運送約款に規定することを申請していた。
国土交通省では、タクシー運転手がマスクを着用していない理由を丁寧に聞き取った上で、病気など、正当な理由がない場合に限ってマスク着用を要請することを基本とし、それでも正当な理由なく、マスクを着用しない人についてのみ乗車を断ることができるとしている。マスク未着用者の乗車を一律に拒否できるものではないとしている。
タクシー利用者の中には、酔ったままマスクを着用せずに、大声で話しながら乗車する人がいるなど、運転者が不安を抱えているとの相談がタクシー事業者から寄せられていた。