飛べない小鳥とともに走るバイク、台詞のない世界---長編アニメ映画、12月公開

『Away』 (c) 2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.
『Away』 (c) 2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.全 12 枚

飛行機事故で島に不時着した少年が、見つけたオートバイで駆ける---。ラトビアの新進クリエイター、ギンツ・ジルバロディスが3年半をかけ、1人で製作・監督・編集・音楽を手がけた長編アニメーション映画デビュー作、『Away』が12月11日より日本公開となる。

言葉(台詞)のない世界は、新しいアニメーションへの挑戦だ。本作はアニメーションの国際映画祭「アヌシー国際映画祭」において、2019年に新設された実験性・革新性のある長編作品を対象とする「コントルシャン」賞で、初代グランプリを受賞したのをはじめ、世界中の国際映画祭で受賞。ポーランドで行われた第13回ポズナン・アニメーター・フェスティバルで最優秀長編映画賞を受賞し、ついに世界の映画祭“9冠”を達成!

飛行機事故でたった一人生きのびた少年は、森で地図とオートバイを見つけ、島を駆け抜ける。“黒い影”から逃れて、飛べない小鳥とともに冒険の旅へ……。絶望、不安、孤独、そして希望をめぐるたった一人のロードムービー。

ジルバロディスは独創的な作品世界観について「私が体験した映画やビデオゲーム、旅行から、直接インスピレーションを受けた。アイスランドやスペインのカナリア諸島のランサローテ島への旅は、劇中の美しい風景のインスピレーションになっている」と、自身の体験に基づいていると語る。

『Away』 (c) 2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.『Away』 (c) 2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.

影響を受けた映画作品については、「オートバイのシーンは、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年)などのに直接の影響を受けた。『栄光のライダー』(1971年)はオートバイに関する優れたドキュメンタリーで、複雑なショットが収録されていてインスパイアされた」と明かしている。

映画『Away』は12月11日新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

『Away』 (c) 2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.『Away』 (c) 2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  2. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  3. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  4. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  5. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  7. いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
  8. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  9. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  10. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
ランキングをもっと見る