【F1】2021年の暫定カレンダー発表…日本GPは10月10日、史上最多23戦

2019年F1日本GPの模様(鈴鹿サーキット)。
2019年F1日本GPの模様(鈴鹿サーキット)。全 5 枚

F1世界選手権の2021年シーズン暫定カレンダーが10日に発表された。来季は初開催のサウジアラビアを含む史上最多23戦の予定で、日本GPは10月10日決勝の日程となっている。

今回発表された来季2021年暫定カレンダーの基本的な流れは、コロナ禍に影響される前に組まれていた今季2020年のオリジナルカレンダーのそれに概ね沿うかたちのもの。ただし、総レース数は今季実現されて歴代単独最多となるはずだった22戦よりもさらに1戦多くなった。23戦開催が実現すれば、過去最多の21戦(2016、18、19年)を一気に2戦上回る新記録となる。

<2021年 F1暫定カレンダー>

第1戦 3月21日 オーストラリア(メルボルン)
第2戦 3月28日 バーレーン(サクヒール)
第3戦 4月11日 中国(上海)
第4戦 4月25日 未定
第5戦 5月9日 スペイン(バルセロナ)

2019年F1日本GPの模様(鈴鹿サーキット)。2019年F1日本GPの模様(鈴鹿サーキット)。

第6戦 5月23日 モナコ(モナコ)
第7戦 6月6日 アゼルバイジャン(バクー)
第8戦 6月13日 カナダ(モントリオール)
第9戦 6月27日 フランス(ル・キャステレ)
第10戦 7月4日 オーストリア(シュピールベルク)

第11戦 7月18日 イギリス(シルバーストン)
第12戦 8月1日 ハンガリー(ブダペスト)
第13戦 8月29日 ベルギー(スパ)
第14戦 9月5日 オランダ(ザントフォールト)
第15戦 9月12日 イタリア(モンツァ)

2019年F1日本GPの模様(鈴鹿サーキット)。2019年F1日本GPの模様(鈴鹿サーキット)。

第16戦 9月26日 ロシア(ソチ)
第17戦 10月3日 シンガポール(シンガポール)
第18戦 10月10日 日本(鈴鹿)
第19戦 10月24日 アメリカ(オースティン)
第20戦 10月31日 メキシコ(メキシコシティ)

第21戦 11月14日 ブラジル(サンパウロ)
第22戦 11月28日 サウジアラビア(ジェッダ)
第23戦 12月5日 アブダビ(アブダビ)

2021年のF1は通常のメルボルン開幕に戻る予定(写真は2019年F1オーストラリアGP)。2021年のF1は通常のメルボルン開幕に戻る予定(写真は2019年F1オーストラリアGP)。

上記のカッコ内、開催地についてはF1公式サイトに載せられた状態のまま記している。通常、開催地の呼び方には地名や施設名、通称などが混在しており、地名にも複数の呼び方があったりするため“一本化”はなかなかに困難。上記のような地名ベースになるとやや馴染みの薄い呼び方になっているところも出てくるが、たとえばフランスのル・キャステレはポールリカール、オーストリアのシュピールベルクはレッドブルリンクである。

スペインとブラジルに関しては契約要件クリアが条件とされる。ブラジルGPについては昨今、リオデジャネイロの新コースへの移転話が進んでいると聞くが、来季はサンパウロに留まることとなった模様。

写真は今年、2020年3月のメルボルン。F1チームのスタッフらがコースウォークをしている。2020年F1開幕戦となるはずだったオーストラリアGPは、コロナの影響で“現地ドタキャン”に。写真は今年、2020年3月のメルボルン。F1チームのスタッフらがコースウォークをしている。2020年F1開幕戦となるはずだったオーストラリアGPは、コロナの影響で“現地ドタキャン”に。

今季オリジナル版からの大きめの変動要素としては、まず今季に久々の復活開催を実現しているはずだったオランダGPの予定時期が5月から9月に移っている。また、今季初開催を迎える予定だったベトナムGPはこの来季暫定カレンダーにはその名がない。ベトナムGPについては21年の開催も消滅との報道があり、第4戦に相当する4月25日決勝予定のレースが開催地等「未定」となっているが、ここが本来ベトナムGPが入る日程だったと見られている。

サウジアラビアでの初開催は、今回の暫定カレンダー発表前に明らかになっていた。現状は、今季予定されていた22戦からベトナムが外れ、サウジアラビアともう1レース(4月25日戦)が加わって23戦になる構成だ。鈴鹿サーキットで2年ぶりに開催されることとなる日本GPは10月10日決勝の予定。

もちろん、この暫定カレンダーは例年以上に暫定、である。コロナ禍の状況次第では、今季のような大幅な変更が続く可能性も否定はできないところだろう。

ちなみにカレンダー大シャッフルの今季、急遽の復活開催や予期せぬ初開催となったコースには、いわゆるオールドタイプコースが多いとも言え、チャレンジングなそれらは現代F1ドライバーたちに好評らしいが、そのままカレンダー定着ということにはならないようだ。カレンダーを“平時”に戻すとなれば、“有事”だった今季とは違ってなるべく1国1開催の原則で、という意識もF1運営サイドにはあるのかもしれない(4月25日戦に、穴を埋める格好でイモラやムジェロなど2020年救援陣のどこかが入ってくる可能性はあるか?)。

なお、F1へのステップアップカテゴリーであり、F1のサポートレースとしても知られるFIA-F2とFIA-F3の来季に関して、大きな動きが出ている。これまではいずれも2レース制の原則で、双方が同じGPで実施されることも多かったのだが、来季はF2とF3の重複がなくなり、いずれも各大会3レース制になる。

F1と同じく10日に発表された来季2021年の暫定カレンダーでは、F2がF1のバーレーンGPやモナコGPなどと併催で計8大会24レースの予定となっており、F3はF1のスペインGPやフランスGPなどと併催で計7大会21レースの予定。従来は欧州や比較的欧州に近い地域でのF1と併催されるのが基本だったF2&F3だが、来季はF3の第7大会がF1アメリカGP併催となっている。

《遠藤俊幸》

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