カワサキモータースジャパンは、往年の名車「メグロ」ブランドの復活となる大型スポーツバイク『メグロ K3』を2021年2月1日に発売する。
目黒製作所(メグロ)は1925年設立のオートバイメーカー。500cc単気筒のZシリーズや650ccバーチカルツインのTシリーズなどで人気を集めた。その後、経営不振に陥り、1964年に川崎航空機工業が吸収。それまで小型車のみだったカワサキは、これを機に大型モデルの生産を開始。500ccバーチカルツインの「メグロ・K」は後のカワサキ『W1』の原型となった。
新たに発売するメグロ K3は、メグロの歴史を引き継いだカワサキのコメモラティブ(記念)モデル。クラシカルなエンジンや流麗なタンク形状、そしてホイール、シートがバランスよくまとめられたそのフォルムは、普遍的な美しさを醸し出している。
車体デザインは、艶ありブラックとクロムメッキを各所に散りばめ、高級感を演出。フューエルタンクは、高度な塗装技術が要求される銀鏡塗装とハイリーデュラブルペイントを施し、アルミ型押し成型に職人が手作業で塗装したメグロエンブレムを配置する。また、クラシカルで質感の高いなめらかなシートや、ブラック塗装を施した、アップライトスタイルのハンドルバー、メグロロゴを配した2眼アナログメーターを備える。
メグロ K3エンジンはベベルギアが際立つ360°クランクシャフトを備えた773cc空冷バーチカルツインを、コンパクト性と剛性バランスに優れたダブルクレードルフレームに搭載。ユーロ4排出ガス規制をクリアしつつ、最高出力52ps/最大トルク62Nmのパワフルな性能と、豊かな鼓動感、心躍るサウンドを楽しめる。
足回りでは、高い路面追従性を誇るフロントフォークとリヤのツインショック、クラシカルなスポーツ感を漂わせるフロント19/リヤ18インチホイール、ABSユニット搭載のブレーキシステムなどを搭載。そのほか、軽快な操作を実現するアシスト&スリッパークラッチやグリップヒーター、ETC2.0車載器なども備える。
普遍的な美しさを追い求めつつ、随所に個性が光るクラシカルな造形カラーはミラーコートブラック×エボニーのみ。価格は127万6000円。
なお、カワサキプラザ東京等々力では、11月20日から24日の5日間、「メグロK3 店頭特別展示イベント」を開催。メグロK3をはじめ、「カワサキ 500メグロK2」「メグロ ジュニアS2(カットモデル)」や「Z1(900 SUPER4)」などヘリテイジモデルを特別展示する。企業ミュージアム「カワサキワールド」(神戸海洋博物館内)でも、12月1日よりメグロK3を展示する。
メグロ K3そのほか、カワサキプラザネットワークでは、メグロK3の発売を記念して、「MEGURO」のロゴとエンブレムをあしらったTシャツやキャップなど、各種グッズを2021年2月より順次発売する。