ホンダ シビック 新型、11代目を発表…2021年春に米国発売[動画]

「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」思想を重視

フルデジタルのドライバーズメータークラスター

最新の「ホンダ・センシング」

ホンダ ・シビック 新型のプロトタイプ
ホンダ ・シビック 新型のプロトタイプ全 9 枚

ホンダの米国部門は11月17日、新型『シビック』(Honda Civic)のプロトタイプを発表した。2021年春、米国市場で発売される予定だ。

初代シビックは1973年、米国市場に導入された。それ以来、シビックは米国で約1200万人の顧客を獲得してきた。新型シビックは、11世代目モデルとなる。ホンダによると、新型シビックは完全に新設計され、コンパクトカーカテゴリーにおいて、スタイル、パフォーマンス、安全性、テクノロジーの基準を、再び引き上げるという。

新型シビックは、ロー&ワイドなスタンス、低いベルトライン、清潔で洗練されたディテール、オープンで風通しの良いキャビンなど、ホンダデザインの伝統的な要素からインスピレーションを得ている。

新型シビックは、さらにスポーティで楽しい走行性能を実現する新設計のシャシー、強力で燃費性能に優れるパワートレイン、シビック初の機能とテクノロジー、アクティブ&パッシブの両安全性能などにより、魅力を引き上げているという。ホンダ ・シビック 新型のプロトタイプホンダ ・シビック 新型のプロトタイプ

「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」思想を重視

新型シビックの開発において、ホンダのデザイナーとエンジニアは、ホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」哲学を重視した。歴代シビックのデザインコンセプトも再検討し、ドライバーと乗員のニーズに応えることを目指した。

デザインチームは、ダイナミックなフォルムとスポーティなスタンスを新型シビックに吹き込んだ。全高を抑えて、ヒップポイントが低い従来モデルの「低CGパッケージ」を引き継いで、デザイナーは、ボンネットやフロントフェンダーが低い伝統のシビックのデザイン理念を適用した。

デザインチームは、シビックの上半身のデザインに大幅な変更を加えた。ドライバーと乗員の視認性を最大化するために、フロントのルーフピラーを後方に移動した。視認性を高めるために、ドアミラーの位置も見直されている。

シビックの新しいフロントマスクは、ロー&ワイドで水平基調とし、すっきりと洗練された雰囲気を演出した。キャビンは車体の後方に移動し、プレミアムなサイドビューのためにボンネットが伸ばされた。シャープな水平ショルダーラインが、フロントフェンダーからテールライトまで緩やかな弧を描き、デザイン全体に連続性を与えている。

リアには、ワイド感と安定感を強調する新デザインのテールライトを採用した。トランクリッドの端を上向きとした遊び心のあるデザインは、空力的な効果も狙ったものだという。ホンダ ・シビック 新型のプロトタイプホンダ ・シビック 新型のプロトタイプ

フルデジタルのドライバーズメータークラスター

新型シビックのインテリアは、従来型のすっきりとしたラインを見直し、人間工学と視認性を重視しながら、デザインを一新した。モダンなデザイン要素とテクノロジーを取り入れている。

インストルメントパネルは、カットラインとブレークを最小限に抑えつつ、ドア上部とダッシュボードに一体感を持たせ、ドライバーにクリーンかつクリアな視界を提供する。ダッシュボード前面には、ハニカムメッシュパネルがアクセントとして配された。このハニカムメッシュパネルは、エアダクトを隠す機能を果たす。

また、新型には、フルデジタルのドライバーズメータークラスターや新設計の9インチフルHDディスプレイオーディオタッチスクリーンなど、シビック初のテクノロジーを導入している。

最新の「ホンダ・センシング」

安全面では、ホンダの先進運転支援システム(ADAS)、「ホンダ・センシング」の最新版を搭載する。さらに、複数の新しいアクティブ&パッシブセーフティシステムを採用する。

新開発のエアバッグをはじめ、乗員と歩行者の衝突保護性能が強化されたホンダの最新「ACE」ボディ構造も導入した。従来よりも剛性の高いボディ構造は、シビックのドライビングの洗練、乗り心地、スポーティなハンドリングのさらなる進歩に貢献する、としている。

《森脇稔》

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