日産 マイクラ、2021年型を欧州発表…マーチ 後継に相当

スポーティな「N-Sport」グレードを新設定

安全装備とコネクティビティを充実

GT-Rの技術を採用した1.0リットルターボを設定

日産 マイクラ の2021年モデル
日産 マイクラ の2021年モデル全 12 枚

日産自動車の欧州部門は11月16日、『マイクラ』(Nissan Micra)の2021年モデルを発表した。

現行マイクラは5世代目モデルだ。マイクラは日本市場の『マーチ』に相当する車種だったが、欧州市場では2016年にフルモデルチェンジされている。

現行マイクラは、世界最大のハッチバック市場の欧州をターゲットに開発された。2016年秋、フランスで開催されたパリモーターショー2016でワールドプレミアされた。今回、デビューから4年を経て、現行マイクラに2021年モデルが登場している。

現行型のボディサイズは、全長3999mm、全幅1743mm、全高1455mm、ホイールベース2525mm。従来型に対して、174mm長く、77mmワイド、55mm背が低い。ホイールベースは75mm延びた。

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

スポーティな「N-Sport」グレードを新設定

「N-Sport」グレードを新設定する。エクステリアは、フロント、リア、サイドフィニッシャーをグロスブラックで仕上げた。ドアミラーカバーはブラック塗装で、足元は17インチのブラック「Perso」アルミホイールで引き締められた。N-Sportでは、フォグランプとヘッドランプにフルLEDが標準装備されている。

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

N-Sportの洗練されたインテリアは、ドライバーと乗員の快適さをデザインの中心に据えている。ダッシュボードやシートには、アルカンターラを使い、高品質の仕上げを実現する。シートは人間工学に基づいて設計されており、優れたサポート性により、長距離走行でもドライバーの疲労を軽減する。

安全装備とコネクティビティを充実

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

主要グレードにヒルスタートアシスタンス、インテリジェントライドコントロール、インテリジェントトレースコントロールを標準装備した。

さらに安全面では、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化する高度なテクノロジーが、「セーフティパック」で提供される。これは一部のグレードに標準装備されており、ハイビームアシスト、インテリジェントレーン介入、交通標識認識と歩行者認識機能を備えたインテリジェントエマージェンシーブレーキが含まれる。

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

最上級グレードには、「インテリジェントアラウンドビューモニター」を標準装備し、困難な駐車を支援する。移動物体を検出する機能や、ドライバーに死角に入った車両などを警告する機能もある。

「TomTom」のナビゲーションを備えた「NissanConnect」インフォテインメントシステムは、オプションで選択できる。「Siri」による音声認識を備えたApple「CarPlay」と「Googleアシスタント」を備えた「AndroidAuto」も装備できる。

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

GT-Rの技術を採用した1.0リットルターボを設定

排気量1.0リットルの直列3気筒ガソリンターボ「IG-T」エンジンを設定する。ルノー日産三菱アライアンスとダイムラーが共同開発したエンジンとなる。

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

このエンジンには、日産『GT-R』の「ミラーボアコーティング」技術を採用した。ミラーボアコーティングは、エンジン内部の抵抗を減らすことによって、エンジンの効率を上げるテクノロジーとなる。ミラーボアコーティングは、溶かした鉄をシリンダーボア内部に吹き付ける技術で、シリンダーボア内部の壁に鉄の膜を作り、この膜を鏡面仕上げにすることで、ピストンが動く時の抵抗を大幅に低減させる。

エンジンのスペックは、最大出力が100ps/5000rpm、最大トルクが14.7(CVT)/16.3(MT)kgmだ。最大トルクはCVTが2000rpm、MTが2750rpmで引き出される。トランスミッションは5速MTとCVTの「エクストロニック」。0~100km/h加速は10.9秒の性能を備えている。排出ガス性能は、欧州の「ユーロ6d」基準に適合している。

日産 マイクラ の2021年モデル日産 マイクラ の2021年モデル

《森脇稔》

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