アウディ Q5 に「スポーツバック」、SUVクーペ派生…欧州発表

ダイナミックなクーペフォルム

世界初のOLEDリアライト

高解像度12.3インチディスプレイの「アウディバーチャルコックピットプラス」

アウディQ5スポーツバック
アウディQ5スポーツバック全 24 枚

アウディは11月26日、『Q5スポーツバック』(Audi Q5 Sportback)を欧州で発表した。

アウディは、「スポーツバック」を拡大する戦略を掲げている。すでに、小型SUVの『Q3』には、SUVクーペの『Q3スポーツバック』が設定された。この流れに沿う形で、中型SUVの『Q5』から、Q5スポーツバックが派生している。

ダイナミックなクーペフォルム

外観は、アウディの「Qモデル」に共通する強力な存在感を醸し出している。フロントには、八角形のシングルフレームグリルが配され、その左右には、大型の吸気口がレイアウトされた。デイタイムランニングライト付きのヘッドライトはLEDが標準。「マトリクスLED」ヘッドランプがオプション設定された。マトリクスLEDヘッドランプのアダプティブハイビームは、他の道路ユーザーを眩惑することなく路面を明るく照らし、より高い安全性と利便性を提供するという。

連続的でエレガントに流れるショルダーラインは、ホイール周辺の力強さや、4WDの「クワトロ」を強調する。キャビンは低い位置に広がり、サイドクオーターウィンドウは後方に向かって急激に細くなっている。傾斜の強いリアウィンドウと高い位置にあるリアバンパーが、ダイナミックでパワフルな印象を与えている。

全長は4690mmで、Q5よりも7mm長い。1890mmの全幅と、1660mmの全高は共通だ。2820mmのホイールベースが、室内に充分なスペースをもたらしている。アウディQ5スポーツバックアウディQ5スポーツバック

世界初のOLEDリアライト

テールライトには、世界初の「デジタルOLED」テクノロジーを導入した。「OLED」は、均一な光面を生成する非常に効率的な有機発光ダイオードだ。オプションの「OLEDリアライト」は、6つのセグメントから構成される3つのタイルに分割されている。これにより、アウディのデザイナーと開発者は、同一のハードウェアを使用して、異なるライトデザインとシグネチャーを生み出すことが可能になったという。

顧客は、注文する際に、3種類のリアライトシグネチャーの中から、好みのデザインを選択することができる。それぞれのライトシグネチャーは、独自のカミングホーム/リービングホームデザインを備えている。「アウディドライブセレクト」のモードを「ダイナミック」に切り替えると、ライトがさらに別のシグネチャーに切り替わる。OLEDリアコンビネーションライトには、近接検知機能も採用した。他の道路ユーザーが、停止している改良新型の後方から2m以内に近づくと、すべてのOLEDセグメントが点灯する。動き始めると、元のライトシグネチャーに戻る。アウディQ5スポーツバックアウディQ5スポーツバック

高解像度12.3インチディスプレイの「アウディバーチャルコックピットプラス」

Q5スポーツバックの新しい制御ユニットは、従来の「MIB 2」の10倍の処理能力を持つ第3世代のモジュラーインフォテインメントプラットフォーム、「MIB 3」をベースにしている。

標準仕様には、中央にドライバーインフォメーションシステムを備えたメーターパネルが装備される。最上位仕様には、3種類の異なるグラフィックレイアウトを備えた高解像度12.3インチディスプレイの「アウディバーチャルコックピットプラス」が用意された。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールを介してディスプレイを操作することが可能。オプションで、ヘッドアップディスプレイを装着することもできる。

ダッシュボードの中央には10.1インチ「MMIタッチディスプレイ」が標準装備される。このディスプレイは、フラットなメニュー構造により、非常に使いやすく、フリーテキスト機能を使用して検索することができる。ドライバーは、文字を手で入力するか、ボイスコントロールシステムを介して入力するかを選択できる。「Audi connectナビゲーション&インフォテインメント」を含む「MMIナビゲーションプラス」インフォテインメントシステムを組み合わせると、ボイスコントロールシステムはクラウドにアクセスできるようになり、さらに高度な情報を得ることができるという。アウディQ5スポーツバックアウディQ5スポーツバック

「Audi connect」オンラインサービスは、車両とインターネット、交通インフラを接続する。ナビゲーションシステムは、「Google Earth」からの高解像度の衛星画像に加えて、レーンごとの交通の流れや、交通渋滞予測に関する情報を提供する。DAB+デジタルラジオが標準装備される一方で、Amazonの「Alexa(アレクサ)」サービスを利用すると、何千ものAlexaスキルにアクセスすることができる。

Audi connectが提供する「Car-to-X」サービスは、よりリラックスした運転を可能にする。例えば、道路沿いの空き駐車スペースを見つけたり、信号機と通信して、可能な限り信号を青で通過するための情報を取得したりすることもできる。「myAudi」アプリは、ユーザーのスマートフォンと車両を接続する。

このアプリを使うと、頻繁に利用するナビゲーションの目的地から、シートの位置、好みの空調設定まで、さまざまな個人設定を6つのユーザープロフィールに保存できる。これらのデータはクラウド内のmyAudiカスタマーポータルに保存され、この機能に対応した車両では認証済みのユーザーが利用できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  3. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  4. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  5. 【クルマら部】クルマ愛クイズ!今回は「F1」から全4問!
  6. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  7. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  8. 空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
  9. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  10. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
ランキングをもっと見る