【F1 バーレーンGP】レッドブル・ホンダが2位・3位でダブル表彰台を獲得…ハミルトンが5連勝

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バーレーン国際サーキットで29日、F1第15戦バーレーンGPの決勝レースが行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2位、アレクサンダー・アルボンが3位でチェッカーを受けた。

シーズンを締めくくる3連戦のスタートはバーレーン国際サーキットのグランプリコースを使用したバーレーンGP。翌週には同じくバーレーン国際サーキットのアウターコースを使用したサヒールGPが開催され、翌々週には舞台をアブダビのヤス・マリーナサーキットに移し、今シーズンの最終戦となるアブダビGPが開催される。

28日にはバーレーンGPの公式予選が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季10度目、通算98度目となるポールポジションを獲得、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が2番手に続きメルセデスがフロントローを占めた。セカンドローにはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンが並び、以下セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ダニエル・リカルド(ルノー)、エステバン・オコン(ルノー)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)と続き、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)が10番手と、ホンダ勢は4台全車がトップ10に入った。

57周の決勝レースは波乱の幕開けとなった。ボッタスが6位まで後退し、フェルスタッペンが2位に浮上。3位にはペレスが上がってきた。後方は3ワイド、4ワイドの激しいポジション争いが繰り広げられ大きく順位が変化。そして第3ターンを立ち上がった先でロマン・グロージャン(ハース)がクビアトに接触。コースアウトしたグロージャンはガードレールに高速のまま突っ込み、マシンが真っ二つに分かれ、ガードレールにめり込んだコックピット部分から大きな炎が上がった。

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レースはすぐに赤旗中断。走行していたマシンはピットロードに戻ってきた。ドライバー、関係者ら、皆がグロージャンの安否を心配する中、炎の中からグロージャンが自分で脱出する映像が流され、現場では拍手が沸き起こった。グロージャンは病院に運ばれたが、軽いやけどのみとの事。最悪の事態も想像されたが、コックピットのサバイバルセル化や頭部を守るヘイローなど、マシンや装備の安全性の向上がグロージャンの命を守った。

ガードレールの修復を終え、約1時間20分の中断後にレースは再開された。その1周目、クビアトとランス・ストロール(レーシングポイント)が接触しストロールのマシンは横転。これでセフティーカーが導入された。まだまともに1周も走っていない大混乱の序盤だったが、6周のセフティーカーランの後にリスタートし、本格的な戦いが始まった。

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トップ6はハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、アルボン、ランド・ノリス(マクラーレン)、オコンのオーダー。ボッタスはタイヤ交換を行い16位まで後退していた。逃げるハミルトンに対し、フェルスタッペンは何とか食らいついていたが、14周を過ぎた辺りから徐々に差は広がり、19周目には5秒まで開いていた。このタイミングでハミルトンとアルボンがピットイン。翌周にフェルスタッペンとペレスがピットイン。続々と各車がタイヤ交換を行った。上位のタイヤ交換が終了した時点でトップ6のオーダーわ変わらず、ハミルトンから約4秒遅れてフェルスタッペンが追っていた。

フェルスタッペンとアルボンは35周目に再びタイヤ交換を敢行。すると翌周にハミルトンもタイヤ交換のためにピットに入った。フェルスタッペンはファステストラップを叩き出しながらハミルトンとの差を3秒まで縮めたが、ハミルトンも応戦し40周を過ぎると逆に差が開き始めてきた。

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フェルスタッペンは後ろとの差が大きく開いていたことから、残り10周となったところで3度目のタイヤ交換を実施。フレッシュなミディアムタイヤでファステストラップを刻んでいった。

残り3周となった55周目。3位走行中のペレスのマシンがトラブルでストップし、これでセフティーカーが導入された。こそからレースが再開されることはなく。ハミルトンが波乱のレースを制し5連勝。今季11度目、通算95度目の優勝を飾った。

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2位はフェルスタッペン。そしてペレスの脱落でアルボンが3位でチェッカーを受け、レッドブルは2017年の第15戦マレーシアGPのダニエル・リカルドとフェルスタッペン以来、3年ぶりに2名が表彰台に立った。

アルファタウリ・ホンダはガスリーがハードタイヤを30周持たせて踏ん張り、最後セフティーカーの助けもあって6位でチェッカー。クビアトはストロールとの接触で10秒ペナルティーを受け、その後追い上げを図ったが11位でチェッカーを受けた。

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■バーレーンGP 決勝レース結果
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3. アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
4. ランド・ノリス(マクラーレン)
5. カルロス・サインツ(マクラーレン)
6. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
7. ダニエル・リカルド(ルノー)
8. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
9. エステバン・オコン(ルノー)
10. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
11. ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
12. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
13. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
14. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
15. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
16. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
17. ケビン・マグヌッセン(ハース)
18. セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
以上完走

--. ランス・ストロール(レーシングポイント)
--. ロマン・グロージャン(ハース)

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《藤木充啓》

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