JR西日本は12月16日、『WEST EXPRESS 銀河』を紀勢本線を含む京都~新宮間で運行すると発表した。
117系近郊型電車を改造して誕生した同列車は、9月11日に夜行列車として京都・大阪~出雲市間で運行を開始。12月12日からは大阪~下関間で昼行列車として運行されているが、2021年春には京都・大阪~出雲市間での運行を再開。京都~新宮間については、同年夏から秋の間に新宮行きが夜行、京都行きが昼行として運行される。
新宮行きの紀勢本線夜行は、かつて165系急行型電車により運行されていたが、1999年10月には紀伊田辺~新宮間が臨時延長化。2000年10月にはこれも終了しており、以来21年ぶりの復活となる。117系としては、2019年3月で紀勢本線での定期運用が消滅して以来の運行となる。
なお、『WEST EXPRESS 銀河』は、2021年1月2~4日に京都鉄道博物館(京都市下京区)本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアで、1号車の「ファーストシート」、4号車の「フリースペース『遊星(ゆうせい)』」、5号車の「クシェット」、6号車の「プレミアルーム」「フリースペース『彗星』」が特別展示され、4号車は各日11時から窓越しから見学できる(最終受付16時)。この4両は、12月29日の開館時間中に営業路線に通じている引込み線に入線する予定。
『WEST EXPRESS 銀河』にちなんだ京都鉄道博物館のグッズ付き入館券には、117系の改造前と改造後のイラストが入ったA5判ノートが付く。450枚が発売され、発売額は一般1700円、高校・大学生1500円、小・中学生1000円、幼児(3歳以上)700円。12月19日0時から2021年2月28日16時45分までセブンイレブンのマルチコピー機で購入でき、グッズは入館時に引き換える。また、この展示にちなみ『WEST EXPRESS 銀河』グッズ付き入館券も発売される。