VWの「インダストリアル・クラウド」、アマゾンと共同開発…北米3工場を2020年内に接続へ

フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウドのイメージ
フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウドのイメージ全 3 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は12月14日、米国とメキシコの合計3工場を「フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウド」に2020年内に接続すると発表した。

フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウドは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と共同開発された。その目的は、工場の効率をさらに高め、生産コストを削減することにある。フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウドはIT産業プラットフォームであり、接続されているすべてのフォルクスワーゲングループの工場からデータをリアルタイムで収集・分析して、効率と生産性の向上を支援するように設計されている。

フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウドは、フォルクスワーゲングループのすべてのグローバル工場と、そのサプライヤーをリンクし、システムや工場間でのデータ交換を簡素化することを目指している。フォルクスワーゲングループは、モノのインターネット(IoT)、機械学習、データ分析、コンピューティングサービスの分野で、AWSのテクノロジーを活用する。

フォルクスワーゲングループは、米国テネシー州のチャタヌーガ工場とメキシコのプエブラ、シラオの合計3工場を、フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウドに2020年内に接続する予定だ。

フォルクスワーゲングループの米国テネシー州のチャタヌーガ工場フォルクスワーゲングループの米国テネシー州のチャタヌーガ工場

これにより、車両生産プロセスにおけるダウンタイムを減らし、コストを削減できるという。もうひとつの利点は、アルゴリズムを使用することで、車両の潜在的な修正を減らすこと、としている。

《森脇稔》

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