ポルシェも“ルマン総合優勝戦線”復帰に向け、新規定プロトをスタンバイへ…アウディに続く動き

ポルシェ919 Hybrid(2017年ルマン優勝時)
ポルシェ919 Hybrid(2017年ルマン優勝時)全 5 枚

ポルシェは新規定「LMDh」に基づいたマシンをスタンバイし、“プロトタイプ耐久レース”の世界に戻ることを決めた。近い将来、ルマン24時間レースの総合優勝戦線で再びポルシェが戦う姿が見られることになる。

「LMDh」は、ルマン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権(通称WEC)とデイトナ24時間レースを含むIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(通称IMSA)、両シリーズのトップカテゴリー=実質的にレースの総合優勝を争うことになるプロトタイプの最上位区分に参戦可能となる新規定。コスト効率に優れた“つくり”になっている。

“プロトタイプ耐久レース”の規定は改変進行期にあり、ルマン/WECにおいては2021年よりトップカテゴリーが従来の「LMP1」から「ルマン・ハイパーカー」(LMH)へと移行する予定。前出「LMDh」との“共存”の仕方や施行時期等には依然として流動的な側面があるが、ポルシェは今回の発表のなかで「2023年からLMDhのマシンがWECとIMSAの新たなトップカテゴリーを構成する(make up)」という言い方をしており、そのLMDhマシンをスタンバイすることを同社は決定した。

ルマン総合優勝19回、最多勝メーカーのポルシェが最後にルマンのトップカテゴリーで戦ったのは2017年。当時のLMP1-Hマシン「919 Hybrid」で3年連続総合優勝を成しており、LMDhでの復帰が実現すればそれ以来のルマン総合優勝戦線復帰となる。

ポルシェ919 Hybrid(2017年ルマン優勝時)ポルシェ919 Hybrid(2017年ルマン優勝時)

LMDhでのプロトタイプ耐久レース参入はアウディもそれを表明したばかり。プジョーにはLMHへの参入計画があり、トヨタはLMHで(LMP1から)活動を継続する。近い将来、ビッグブランドの競演によってルマン総合優勝戦線が大きな盛り上がりを見せる可能性が出てきた。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  2. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  3. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  4. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  5. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  7. いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
  8. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  9. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  10. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
ランキングをもっと見る