アルピーヌ仕様の二輪車、発表数時間で限定110台が完売…MVアグスタ

MVアグスタのスーパーベローチェ800がベース

13000rpmで147hpを発生する798ccの直列3気筒エンジン

アルピーヌA110と同じブルーにシルバーの組み合わせ

レーシングキットを標準装備

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110
MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110全 10 枚

イタリアの二輪メーカーのMVアグスタは12月16日、ルノー傘下のアルピーヌ(Alpine)と共同開発したMVアグスタ『スーパーベローチェ・アルピーヌ』が、12月10日の発表後、数時間で限定110台を完売した、と発表した。

MVアグスタは1945年、イタリア北部のヴァレーゼに設立された先進技術と高性能で知られる二輪メーカーだ。二輪レースの世界でも、成功を収めている。

MVアグスタのスーパーベローチェ・アルピーヌは、フランスのルノー傘下の高性能ブランド、アルピーヌとの協業で誕生した限定モデルだ。

MVアグスタのスーパーベローチェ800がベース

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110

ベースモデルは、MVアグスタ『スーパーベローチェ800』だ。スーパーベローチェ800は、MVアグスタがアドベンチャーツアラーカテゴリーに投入している『ツーリズモ・ベローチェ800』をベースに、外観をカフェレーサーのようなデザインに変更したモデル。

スーパーベローチェ800のデザインは、ヴィンテージと現代の融合がテーマとなる。カーボンファイバー製のカウルを採用しており、上側のカウルは古典的なラインを持つ。フロントガラスとヘッドライトユニットはイエローとして、1970年代のデザインに敬意を表している。

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110

このコラボレーションは、MVアグスタとアルピーヌの息を呑むようなデザインと、美しくデザインされた製品に対する共通の情熱を表現したものだ。両社はまた、レースにおける輝かしい歴史と、革新的で前向きなソリューションを通じて顧客に独自の感情を生み出し、そのルーツに忠実であり続けるという思いを共有している。アルピーヌのスポーツカー、『A110』にインスパイアを受けて、スーパーベローチェ・アルピーヌは誕生した。

アルピーヌA110のミッドシップには、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力252ps、最大トルク32.6kgmを引き出し、後輪を駆動する。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ と アルピーヌ A110

13000rpmで147hpを発生する798ccの直列3気筒エンジン

スーパーベローチェ・アルピーヌには、MVアグスタ独自の排気量798ccの直列3気筒ガソリンエンジンを搭載する。排出ガス基準の「ユーロ5」に適合するこのエンジンは、最大出力147hp/13000rpmを引き出す。乾燥重量は173kg。最高速240 km/h以上の性能を発揮する。

アルピーヌ A110 と MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌアルピーヌ A110 と MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ

スーパーベローチェ・アルピーヌには、多くの専用アクセサリーが付属する。グラフィックデザイン、ディテール、アクセサリーには、アルピーヌのエンブレムが装着される。ステアリングヘッドには、シリアルナンバー付きのブラッシュアルミ製デカールが添えられた。

エクステリアの設計は、MVアグスタの特注モデルを手がけるモナコデザインスタジオが担当した。このデザインスタジオが当初からプロジェクトに関わり、アルピーヌと緊密に連絡を取り合いながら、開発は進められた。その結果、2つのブランドの個性を融合しつつ、独自のアイデンティティを備えたバイクが生まれたという。

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌMVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ

スーパーベローチェ・アルピーヌには、カーボンファイバー製パーツを採用する。チェーンカバー、エアダクトカバー、前後のマッドガード、左右のカウルをカーボンファイバー製とした。

アルピーヌA110と同じブルーにシルバーの組み合わせ

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌMVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ

スーパーベローチェ・アルピーヌのブルーのカラーリングは、アルピーヌA110のボディカラー「アルピーヌ・ブルー」と共通だ。このアルピーヌ・ブルーに、シルバーを組み合わせる。サイドプレートやスイングアームが、マットシルバー仕上げとなる。

カウルの「A」のロゴをはじめ、青いステッチが施された黒いアルカンターラシート、CNC加工された黒いホイールは、アルピーヌA110のディテールを彷彿とさせる。フランスとイタリアの2つの国のコラボレーションを表現するために、フランスとイタリアの国旗がフロントフェンダーの両側にあしらわれた。

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌMVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ

また、5インチのTFTカラーディスプレイを装備する。クルーズコントロール、ローンチコントロール、ブルートゥース、GPS、「MVライド」と呼ばれるアプリも標準だ。ナビゲーション、エンジン制御、ライダー支援システムの設定がアプリを通じて行える。

レーシングキットを標準装備

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌMVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ

スーパーベローチェ・アルピーヌには、「レーシングキット」が標準装備される。このレーシングキットには、専用コンピュータ、専用エグゾーストシステム、レザーストラップ付きのCNC加工の燃料キャップ、リアシートカバー、カスタマイズバイクカバーなどがセットされる

スーパーベローチェ・アルピーヌは、MVアグスタのディーラーネットワークを通じて、110台が限定販売される。イタリアでの価格は、3万6300ユーロ(約457万円)だ。なお、スーパーベローチェ・アルピーヌは12月10日の発表後、数時間で限定110台が完売している。

MVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌMVアグスタ・スーパーベローチェ・アルピーヌ

《森脇稔》

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